無病息災を祈って【瓦のお話】

こんにちは。
皆様の家づくりを素敵な思い出に導く、家づくりコーディネーターの纐纈 泰章です。

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ここ愛知県には日本三大瓦の一つに数えられる「三州瓦」の一大産地であり、
高浜市には瓦の美術館があるだけでなく、
この特産品にちなんで「ONIGAWARA」なるミュージシャンまでいます!

ご興味のある方はこちら:公式サイト


少し話がそれましたが...
今回はこの瓦についてお伝えしたいと思います。


江戸後期、日本では三度目のコレラが流行していました。


コレラは水を介して感染する代表的な水系感染症で、
原発地はインドのガンジス川下流のベンガルから
バングラデシュにかけての地方と考えられている感染症です。


日本の感染経路としてはペリー艦隊に属していた米国艦船ミシシッピー号で、
中国を経由し長崎に入った際に乗員にコレラ患者が出たと伝わっています。


日本ではこのコレラの流行により、衛生観念が一気に高まりました。


当時の日本国内に感染症対策はほとんどなかったそうで、
原因不明のこの病に、当時の不安な人々は加持祈祷に頼り
疫病退散のお札を戸口に貼り、
家に閉じこもったり病を追い払うために
太鼓や鐘を打ち鳴らしたと言われています。


また厄除け・魔除け、吉祥願い等で願いをこめて
願いが込められた紋様が入った建築物が作られていました。


建物の屋根に載っている瓦にも
独自の装飾や紋様が施されていることが多いです。


「三つ巴」(みつどもえ)

勾玉のような形の巴が円形の中に三つ入ったデザイン
(雷さまの和太鼓をイメージすると分かりますね)

「三つ巴」には厄除けや武神の紋章のイメージがあり
水の紋様は火災防止のメッセージが込められています。

「青海波」(せいがいは)

広い海がもたらす恩恵を感じさせる柄でもあり
無限に広がる波の文様に、未来永劫へと続く幸せへの願いと
人々の平安な暮らしへの願いが込められた縁起の良い吉祥紋様です。

この青海波を新築を瓦に使用しても素敵ですね。

「籠目」(かごめ)

格子柄の連続柄の紋様「籠目」
(正三角形を上下に重ねた星形の紋様の連続柄、「星形は六芒星」ともいいますね)

陰と陽、光と闇という相対する事象や調和を意味し、邪気を祓う模様です。

古くから日本では物の怪や邪気、悪霊といった悪い類いは
「凝視」されることを嫌うと考えられていたそうで
籠目模様の隙間を「目」とみたてて、
目がたくさんあるような置物がを家の前に置き対策してきました。

また籠目模様は魔除けの役割があるとされていた為
お札として玄関に貼っていたようです。

また魔除けのアイテムとして、玄関先に竹籠が掛けられていました。


時代は違えど人々が無病息災や、平穏な暮らしをを願うことは不変的なものです。

生活様式が大きく変化し、在宅勤務が多くなったり
ご家族とご自宅で過ごす時間が増えた今、
気持ち良く安全な暮らしが出来るのは当たり前として、
特別な時間を過ごす為の家のアイディア、
住宅のご相談、お悩みなどございましたら
是非弊社までお気軽にご相談ください。






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今改めて考える【地震対策】

こんにちは。
皆様の家づくりを素敵な思い出に導く、家づくりコーディネーターの纐纈 泰章です。

本日から7月となり、2024年も残り半分となりました。
恐ろしく早くないですか?(;^_^A

さて、本日は7月1日。
あの元日に能登半島を襲った震災から半年がたちました。

多くのご家族が、お正月の団らんを楽しんでいたあの時に襲った震災。
やはり、ここ日本で暮らしていく以上、
いつ何時大きな揺れに襲われるかわからず、
その備えが欠かせないことを突き付けられた気分です。

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そこで今回は、今改めて地震に対する家づくりについてお話ししたいと思います。


政府の地震調査委員会は今後30年以内に
震度6弱以上の激しい揺れに襲われる確率を示した
予測地図を公開しています。


各自治体においてはハザードマップが公表されていて、
予想震度も書かれていたりしますね。


もちろん起こらないに越したことはありませんが、
実際に大地震が起きた時、建物はどうあるべきでしょうか?


安全性の目標として以下の考え方があります。

①「人命を守る」
 ...建物の崩壊・倒壊を防ぐ。家具などの点灯を防ぐ、火災の発生を防ぐ

②「財産・資産を守る」
 ...個人・企業などが自ら保有する財産や資産を地震により損壊することを防ぐ

③「機能を守る」
 ...建物固有の機能(生活・事業・社会的使命等)が停止することを防ぐ


上記の安全性の目標を達成するために、現在の家づくりは様々な技術を使用します。


代表的な地震対策として、

  • 地震の揺れを耐える「耐震構造」
  • 地震時の揺れを抑える「制震構造」
  • 地震の揺れを伝えさせない「免震構造」
  • の3種類があります。


    今回はこの3種類の違いを少し詳しくお話します。


    まずは制震構造です。

    「制震」とは、エネルギーを吸収する物を住宅に
    配置することで建物の揺れを抑える工法です。

    超高層ビルや橋にも採用されている最新の揺れ防止技術のひとつです。

    エネルギーを吸収する物としては、ゴムやオイルなど
    様々な素材や形状で選択肢が多い構造になります。


    次に免震構造です。

    「免震」とは、ベアリングや積層ゴムを建物の下に設置し、
    免震層を介在させることによって、地面の揺れから免れます。

    つまり簡単に言うと、住宅は宙に浮いた状態になり、
    地面だけが動きその動きが建物に伝わらない構造になります。

    地震対策としては最も効果的で理想的な工法です。


    ただし、デメリットもあります。
    それは、浮いている状態であるため風の影響を受けやすく、
    他の構造に比べコストがかかりやすい等が挙げられます。


    最後に耐震構造です。

    「耐震」とは、筋交いや面材によって強度を高めて、
    地震の力に耐える工法です。

    建築基準法では、1923年の関東大震災クラスの地震に
    耐えられる建物の強さを耐震等級1と定めています。

    つまり、大きな自信があっても耐えられると言えますが、
    建物を動かないように固定し強度を高めていることから、
    実際に大きな揺れが繰り返し起こった場合には
    固定している筋交いなどにゆるみなどが発生し、
    建物が痛んでしまうことがあります。


    以上が建物の地震対策の説明となります。


    どの構造が良い、悪いではありません。
    最初に書かせていただいたように、ハザードマップによる地域性や
    家づくりの予算など、様々な要因から対策を選ぶのがいいと思います。

    また、これらの工法は組み合わせて使われることもあります。
    耐震+免震構造や耐震+制震構造などです。


    参考までに弊社の家づくりでは、
    地震に耐える「耐震構造」と揺れを軽減する「制震構造」
    これらを組み合わせ、安心な家づくりを進めております。

    詳しくはお気軽にお問い合わせくださいね。
    今回も最後までありがとうございました。


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    雨の季節に傘をさすように【家の屋根】

    こんにちは。
    皆様の家づくりを素敵な思い出に導く、家づくりコーディネーターの纐纈 泰章です。

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    今年は例年に比べて雨が少なく、なかなか梅雨入りしませんね。
    雨の日が好き!というかたはあまり多くはないと思いますが、
    それでもある程度は降ってもらわないと、水不足など
    夏に影響が出ますので困ってしまいますね。


    梅雨入りが待ち遠しいですが、
    雨が降った時にどうしても外に出かけないといけない。

    そんな時、皆様ならどうしますか?


    そうです、傘を差しますよね。


    ではなぜ傘をさすのかというと...
    もちろん、服やかばんを濡らしたくないからですよね。


    何を当たり前の事を言っているんだ!


    このコラムをお読みの皆様がここで読むのを止めてしまいそうですので(笑)
    そろそろ本題に入ります。


    人でいう「傘」は家に置き換えると「屋根」になります。


    では、建物になぜ屋根があるかというと、
    それは人が体や持ち物を濡らしたくないのと同じで、
    外壁などを濡れにくくし家を傷みにくくするためです。


    軒の出の深い屋根は大きな傘をさしているのと同じで、
    外壁が濡れにくくなります。


    だからと言って軒の大きな家が間違いない!とも言えず、
    人によっては大きな傘は邪魔くさいなと感じるように、
    大きな軒がお好きでない方もいらっしゃるかもしれません。


    そんな時には防水性の高い材料を選ぶとよいでしょう。


    いずれにせよ、降る雨は高いところから低いところに流れるので、
    その流れに逆らわないような屋根のデザインが必要になってきます。


    軒を長くして、軒下にバルコニーを付けるのも魅力的ですね。
    いわゆるインナーバルコニーというモノです。


    その際に、

    『長い軒下のせいで室内が暗くなってしまう』

    という悩みに直面したら、軒の上にトップライト(天窓)をつけ、
    室内に明るさを入れることで解決することもできます。


    いっそのこと、垂れ流しにすることもいいですね!!
    一般的には軒先の樋を通して雨を集め、
    竪樋で地上に降ろしてから排水していきますが、
    場合によってはバルコニーの先端から垂れ流ししてしまうほうが
    むしろ簡単だし安全かもしれないですね。


    ただ、その際には外壁に垂れ流さないように工夫も必要ですが...


    軒下の長さや屋根の形を変えるだけで、
    自分が創りたい暮らしのカタチに変幻自在となると
    家づくりもワクワクすることがたくさんあります。


    屋根のカタチは家の外観、イメージをつくる大きな要素です。
    自分のライフプランに合わせて屋根の形を変えてみるのもいいですね!






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    ピンっと来ない...単位のお話

    こんにちは。
    皆様の家づくりを素敵な思い出に導く、家づくりコーディネーターの纐纈 泰章です。

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    皆様は長さを測るときにはどのような単位で考えますか?


    ほとんどの方が、センチやメートルといった表現をされるかと思います。
    これはメートル法と呼ばれるもので、法律でも義務つけられており、
    取引上の計量には国際基準であるメートル法を用いることとされています。


    そのため建築業界も図面上にあらわされる長さや
    面積の表示は全てメートル法となっています。
    お部屋の広さは◯㎡など書かれているのをよく見られると思います。

    ですが実際の建築現場ではどうかと言いますと、

    「いっすんごぶ」

    「さんじゃくごすん」

    など暗号のような言葉が飛び交っています。


    昔の日本では当たり前に使われていた単位、
    「寸」「尺」「間」などのことを言っています。


    この「寸(すん)」「尺(しゃく)「間(けん)」は
    尺貫法と呼ばれる単位で、日本独自の単位になります。


    なぜ建築現場では未だに昔の単位が使われているのでしょうか?


    それはこの昔の単位には人の体にフィットするような
    柔軟性が秘められているからです。


    起源から見てみるとその秘密がわかります。

    メートル法の起源は1791年に、
    地球の北極点から赤道までの子午線弧長の
    「1000万分の1」として定義されました。


    つまりメートル法とは地球を基準とした単位になります。


    それに対し、尺貫法は人の体を基準とした単位です。


    1寸は手を広げたときの親指と中指の先の長さ、
    1尺は肘から手首の間にある尺骨と呼ばれる骨の長さ、
    1間は人の身長を基準としています。
    ※こちらは諸説ありますので気になった方は調べてみてください。


    この人の体を基準とした尺貫法の最もわかりやすい例が畳です。

    畳の単位は、1畳(いちじょう)と呼ばれ、
    この畳(じょう)という単位は縦6尺、横3尺となっています。


    古来より「立って半畳、寝て1畳」と言われており、
    このサイズが人間の動きに最低限必要な寸法と言われているのです。


    この畳の横幅の3尺が家作りの基準となっています。
    3尺はメートル法に変えると910mmとなり、
    家の設計図を見るとこの3尺(910mm)を基準として
    作られていることが多く、図面上には2,730や3,640といった
    メートル法で考えるとちょっと中途半端な数字が並びます。


    また、浴槽(ユニットバス)やトイレ、
    キッチンなどの設備や機器も3尺(910mm)に
    収まるように作られていることが多く、
    効率よく配置されるようになっています。


    さらに、建材と呼ばれる家を建てるために必要な材料(石膏ボードやベニヤ)
    も尺貫法に合わせてあるものが多く、
    メートル法での建材より多く流通しているため、
    建材にかかる材料費をメートル法での建材より抑えられるといった利点もあります。


    そんな建築業界以外では馴染みが無かった尺貫法ですが、
    今お住まいの家も尺貫法を基準としているかもしれません。
    気になる方は家のいろんな箇所を測ってみてください


    廊下の幅が780mmだったりしたら、
    あなたのお住まいは尺貫法基準のお家ですよ!






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    備える家づくり【水害対策】

    こんにちは。
    皆様の家づくりを素敵な思い出に導く、家づくりコーディネーターの纐纈 泰章です。

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    2024年6月3日、早朝からここ名古屋市守山区でも緊急地震速報が流れました。
    私も元日のことを思い出し、やはり身構えました。

    石川県では再び強い揺れに襲われ、本当に気の休まらない日が続いているかと思います。
    今回は幸い津波の被害は出ませんでしたが、
    やはり大地震以降、家づくりにおける地震対策について、
    お客様からご質問いただくことが増えました。


    また、最近ではそれに加え、昨日も急な大雨があったように、
    水害に対するご相談も多く頂戴します。


    お家を建てる際には、地震対策はもちろんのこと、
    洪水や浸水といった水害も決して「自分には関係の無いこと」と思わず、
    水害による被害をどう避けるかといったことも、
    しっかりと考えておくのが非常に大切です。


    家を建てる際の代表的な水害対策としては、
    土地を探される場合にはまずはハザードマップを確認し、
    被害想定の少ない地域を選択することが大切です。


    しかし、建て替えなどで建築予定地が決まっている場合には
    建築で対策をしていく必要があります。
    その代表的な対策に、盛り土があります。

    そうです。
    敷地全体に土を盛って、家を建てる場所自体を高くするのです。


    水は高い所から低い所へ流れるため、敷地自体を高くすれば、
    家全体を水害や洪水といったような水害からお家を守ることができます。


    建築予定の土地が、周囲の家や道よりも、低くなっている場合には、
    最初に検討してもよいような工事です。


    ただ、住宅地などでは、隣のお家の日当たりを妨げないように、
    法律や条例で屋根の高さの制限が設けられていることもありますので、
    高さを上げるのにも限度はあります。


    また、盛り土は土なので、それ自体が非常に重いです。
    そのため地盤が弱いところでは、
    逆に沈んでしまう原因となってしまう可能性もあります。


    河川に近い場所などは、地盤の弱い低地であることが多く、
    盛り土をして家を建てる時は、
    その土地の特性と周囲の状況をよく考慮する必要があります。


    他には、家の床を高い構造にする、という方法もあります。
    基礎の部分を通常よりも高くし、家の床を物理的に高くするのです。


    家を建てる時は、まずコンクリートなどで基礎を作りますが、
    この基礎を通常よりも高く作ることで、万が一洪水が起こってしまった時などに、
    床上まで浸水しまうのを防ぐことができます。


    ただ、基礎を高くして床を高くする対策の場合、
    床上浸水は防げても、床下浸水の可能性は十分にあります。
    また、床が高くなるということは外から室内に入る際の段差が大きくなり
    外の階段が増えるなどのデメリットもあります。
    メリット、デメリットを合わせて考えたいものですね。


    なお、この「床上浸水」と「床下浸水」の違い、
    水害時に、文字通りお家の床下までの浸水で留まったのか、
    床の上まで浸水してしまったのかというものです。


    床下浸水の被害を受けてしまった場合には基本的に以下の3つが大切です。


    1.排水・・・床板や畳を外し、溜まった水や泥をかき出します。

    特に泥が残っていると悪臭の原因にもなるため、
    隅々までかき出し、真水で洗い流します。


    2.乾燥・・・生乾きのままだとカビや臭いの原因になってしまうため、
    扇風機などを使い、風通しを良くしておきます。
    場合によっては1週間以上かけて、しっかりと乾燥させます。


    3.消毒・・・洪水など外からの水で浸水してしまった場合、
    浸水した水に下水や汚水が混じっていることが多々あります。
    すると雑菌が繁殖しやすく感染症の原因にもなり得るため、
    排水・乾燥をさせた後にはしっかりと消毒する必要があります


    以上の3つです。


    一方、床上浸水の場合は、
    床下浸水と比べて被害ははるかに大きくなります。


    被害額は床下浸水の7倍にものぼると言われ、
    2階まで浸水してしまった場合などは、
    住み続けることが難しく、建て替えの検討が必要になる場合もあります。


    床上まで浸水してしまうと、水に浸かった部分やものは、
    洗ったとしてもひどい臭いが取れず、
    床置きの電化製品や家具・リネン類をはじめ、
    壁紙やクッションフロア、場合によってはフローリングまで
    交換や張り替えが必要になることもあります。


    もちろん被害がないことが一番ですが、
    最悪でも床上浸水を防げるように、
    私たちが家づくりの相談をする際には、
    建築場所と家の床の高さなどを加味しながら
    お話しを進めさせていただいています。






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    自然の力を使って未来につなぐ

    こんにちは。
    皆様の家づくりを素敵な思い出に導く、家づくりコーディネーターの纐纈 泰章です。

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    沖縄や奄美地方では平年よりやや遅く梅雨入りしました。
    これから本格的な暑さがやって来るかと思うと、すこしゾッとします...

    熱中症対策としても、我慢はせずにエアコンを使うことが推奨されていますが、
    皆様は世界で電力を使えない人が7億人以上もいるという事をご存じでしたか?

    この記事を見つけたとき、私は正直、驚きを隠せませんでした。
    参考記事

    SDGsが目指す、「持続可能な開発目標」の7番目に

    エネルギーをみんなに。そしてクリーンに

    というのがあります。

    抜粋すると...

    2030年までに、誰もが、安い値段で、安定的で、
    現代的なエネルギーを使えるようにする。

    2030年までに、今までの倍の速さで、エネルギー効率をよくする。

    などなど...


    そこで、世界中で注目されているのが、

    「資源をくり返し使える」「二酸化炭素を排出しない」

    再生可能エネルギーです。

    再生可能エネルギーの大きな特徴は2つあります。

    1.エネルギー資源が枯渇しないこと

    2.温室効果ガスを排出しないこと

    様々な再生可能エネルギーによる発電方法は色々ありますが、
    今回は、自然エネルギーを利用する2つをご紹介します。


    【パッシブエネルギー】

    建物側の工夫などで、自然エネルギーをそのまま利用した
    パッシブシステムと呼ばれる方法です。

    例えば、ゴーヤーの緑のカーテンを作ったり、南側に庇(ひさし)をつけたり、
    北側の低い位置に窓をつけて熱移動させたり。


    エアコン等の電気で温度調整するのではなく、
    自然の力を借りて、空間を快適に保つ方法のことをさします。


    【アクティブシステム】

    機械(装置)を使う方法で得られるエネルギーです。

    いわゆる太陽光発電や風力発電など、自然のエネルギーを利用した装置です。

    エコキュートも、空気熱を利用する給湯器で、
    消費エネルギーの3倍以上の熱を生み出す、アクティブシステムの一つです。


    ガス給湯器のエネファームは、ガスから電気を発生させるシステムで
    導入コストが高いのがネックですが、
    お湯をつくるついでに発電してくれるという、非常に効率はよいシステムです。


    機器を動かすのに今までは必要だった、石油など化石燃料の依存度を下げ
    二酸化炭素の抑制につながり、持続可能性を高めることができます。


    太陽光などの再生可能エネルギーの普及には大きな課題もあります。

    例えば、導入費用がかかってしまう事。

    そして、自然のエネルギーを利用するために
    自然環境に影響をうけてしまうという事もあります。

    私も太陽光発電を使っていますが、
    長梅雨の年などは例年に比べて発電量が少なくなることがあります。


    しかし、これからの家づくりには、
    世界のエネルギーや地球の環境を意識したものが
    どんどん主流になっていくのではないでしょうか。


    持続可能な社会を目指した家づくりをお考えの方や、
    新築やリフォームをお考えの方、
    ZEHビルダーの私たちまでお気軽にご相談ください。






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    過去から未来を考える【住宅の歴史】

    こんにちは。
    皆様の家づくりを素敵な思い出に導く、家づくりコーディネーターの纐纈 泰章です。

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    家づくりに必要な条件は時代と共に変化していきます。
    これから先もどんどんと変化、進化していくことでしょう。

    そこで今回は、これからの家づくりを考えるためにも、
    江戸時代から現代までの暮らしの変化を見ていきたいと思います。


  • 江戸時代

  • この時代の日本人は大半が農民で、小屋や納屋に住んでおり、
    その広さは1間が一般的でした。

    また、武士は武家屋敷という書院造(しょいんづくり)を基本とした住宅に住んでいました。
    書院造とは、一般的に障子や襖、棚や床の間のある座敷のことです。

    しかし、当時の8割が農民であったため、
    大半の庶民が家を持てる時代ではありませんでした。

  • 明治時代

  • 江戸幕府が倒れ、開国されたことにより国外からの移住者が増加し、
    街中には徐々に西洋の文化が普及していきました。

    国民の仕事が農業から商業に変化したり、食文化も洋風のものになったりと、
    生活様式の西洋化が連鎖的に起きていきました。

    建築技術においても西洋の技術を取り入れていき、
    絨毯を敷いた応接間などをはじめとした洋風の住宅が広まるようになりました。

  • 大正時代

  • 住宅の構造にも変化が起こる出来事がありました。

    そうです。あの関東大震災が起こったためです。

    関東大震災を境に、住宅構造の見直しが早急に行われました。

    今では住宅の耐震性が当たり前に言われていますが、
    当時はそのような考え方は一般的ではありませんでした。

    そんな背景もあり、当時の人たちは鉄筋コンクリートに目をつけ、
    鉄筋コンクリート造の住宅が続々と増えていきました。

  • 昭和時代

  • 茶の間を中心とした畳の生活と、絨毯がひかれソファが置かれた洋間が両立している
    和洋折衷な住宅が流行りました。

    古さと新しさ、西洋の住宅様式と日本古来の住宅様式の融合をコンセプトに
    設計された住宅が多かったようです。
    和風建築と洋風建築の要素を、意図的に取り入れた住宅になります。

    また、日本古来の住宅の設計にはなかった「廊下」も、
    このころに新しく追加されるようになりました。

    従来では部屋と部屋が接しているため、
    特定の部屋に行くためには別の部屋を通っていく必要がありました。
    おばあちゃんの家などで、和室が二間続いているような間取りを
    見た記憶がある方もいるのではないでしょうか?

    そこに新しく「廊下」が加わることで、別の部屋を通っていく必要がなくなり、
    プライバシーを尊重することができるようになりました。

    このようにして、少しずつ、でも確実にくらしが変わってきたのです。

    さらにこのころには、高度経済成長を迎えたということもあり、
    マイホームを建てる人が急増しました。

  • 現代

  • 現代の住宅では、以下のようなものが標準搭載されるようになりました。

  • 構造計算

  • ZEH

  • 耐震等級3

  • ただ住めればいいという住宅から、賢く、快適で、
    そして安全に住める住宅に、現在進行形で変化しているのです。

    また、最近では、太陽光発電、IOT、スマートハウスなど、
    様々なテクノロジーを利用して、
    より快適な生活を求めた家づくりに変わりつつあります。

    最新の家づくりや、安全な暮らしを実現したい方は
    一度お気軽にご相談ください。

    心よりお待ちしております!






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    【期間限定開催イベント】



    • 5/25、26開催「地震に負けない家づくりセミナー」
      無事終了いたしました。






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    家づくりのテーマ【夢の家を実現するために】

    こんにちは。
    皆様の家づくりを素敵な思い出に導く、家づくりコーディネーターの纐纈 泰章です。

    今回は、家づくりのテーマを決める際のポイントと
    アイデアについてお話ししようと思います。

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    家づくりにテーマ?と疑問に思われる方もいるかもしれません。
    家づくりは多くの方にとって一生に一度の大きな出来事であり、
    どんな家を建てようかと、あれこれ考えてワクワクするものです。

    でも、目につく情報をあれもこれも取り入れようとすると、
    ちぐはぐな家づくりになってしまうかもしれません。

    自分たちが実現したい暮らしはどんなものなのか?
    その道しるべとなるものが、家づくりのテーマと言えるでしょう。

    では、どのようにして家づくりのテーマを決めるべきか
    いくつかポイントをお伝えしていきます。


  • ライフスタイルから考える
  • 最初に考えるべきことは、ご自身やご家族のライフスタイルです。

    家は生活の拠点です。人生の舞台と言ってもいいでしょう。
    そこで快適に過ごすためにはストレスなく過ごせることが大切になります。

    例えば、アウトドアが好きな方の家が、ホテルライクな生活感を隠した家だったらどうなるでしょう?
    やはりどことなく落ち着かないのではないでしょうか?

    アウトドアや自然が好きな方は、室内に木が多く使われた自然を感じる内装が、
    ストレスを感じにくいかと思います。
    他にも、料理が趣味ならキッチンを重視した家、大家族なら収納が多い家など、
    ご自身のライフスタイルそのものをテーマとして考えるのも良いでしょう。


  • 予算を考慮する
  • ライフスタイルからテーマを考えたとしても、
    現実的には予算を考慮する必要があります。

    予算に合わせたテーマを選ぶことが、家づくりの成功にもつながるのです。

    テーマに合った家づくりを実現するために、コストを抑えた素材の使用や、
    できるところはご自分でDIYをするなど、
    コストを抑えるなどの方法も検討しましょう。


  • 好みや趣味を反映させる
  • 先ほどのライフスタイルにも通ずるところがありますが、
    ご自身やご家族の好みや趣味を家づくりのテーマに反映させることで
    より満足度の高い家を実現できます。

    インテリアやカラースキーム、デザイン要素など、
    自分らしい家づくりを考えてみてください。


  • 未来を見据える
  • 家づくりは建てて終わりではなく、長期的に関わっていくものです。

    将来の変化やニーズを考慮してテーマを考えてみましょう。

    例えば、将来的に家族が増える可能性や、リモートワークの必要性。
    お子様が自立されたら、ご夫婦二人の生活になるかもしれません。

    今だけでなく、今後の未来の暮らしを想像してテーマを設定しましょう。


  • 環境への配慮
  • SDGsに代表されるように、未来への環境は大変重視されており、
    家づくりでもこの部分は注目されています。

    断熱性能を高めエネルギー効率の高い家、再生可能エネルギーの活用など、
    環境に配慮したテーマを検討し、持続可能な家を作り上げましょう。


  • アイデアを収集する
  • 家づくりのテーマを決める際には、
    雑誌やウェブサイト、SNSなどからアイデアを収集するこも大切です。

    家づくりの先輩たちがどのようなテーマで家づくりをしたのかを参考にし、
    ご自身のイメージを具体化させましょう。

    最近では、Instagramのリール動画や
    tiktokでお家の紹介動画(ルームツアー動画)をアップしていることも多くあります。
    弊社も一部公開しておりますので、ぜひご覧くださいね。


    最後に、家づくりのテーマを決める際には、
    専門家の意見も聞くことをおすすめします。

    家づくりは一生に一度の機会です。

    テーマを慎重に選び、満足のいく家づくりをしていくためにも、
    家づくりのプロである私たちがお手伝いをしていきます!

    ぜひお気軽にご連絡ください!






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    日本の住宅の平均寿命って?

    こんにちは。
    皆様の家づくりを素敵な思い出に導く、家づくりコーディネーターの纐纈 泰章です。

    image18.png
    ゴールデンウィークも終わり、早くも夏のお休みが待ち遠しい、
    そんな風に感じていませんか?

    私はそうです(苦笑)

    中にはまとまったお休みだったので、ご家族で家づくりについて話し合った。
    なんて方もいるのではないでしょうか?

    お子様の成長に合わせて家を建て、
    自分たちが老後も健やかに過ごせるような間取りにしたいな。

    理想の家づくりですよね。

    ところで、日本家屋の平均寿命っておわかりになりますか?

    正直、考えた事もない方のほうが多いのではないでしょうか。


    実は、日本の住宅の平均寿命は

    『約25年』 と、されています。


    アメリカが、約45年

    イギリスは、約75年 ですので


    住宅の寿命は、日本が圧倒的に短いといえますよね。

    先ほどの、子供のために家を建て、
    自分たちが年をとっても暮らしやすい家を考えても、
    そこまで持たない。ということです。


    しかし、日本のお寺や神社などは
    築150年以上の建造物もたくさんありますよね。

    法隆寺五重塔にいたっては、なんと1300年以上で
    世界最古の木造建築物です。


    では、なぜ現代の住宅の寿命は25年と短いのでしょうか。


    その理由のひとつに、高度経済成長期に根付いた
    『スクラップアンドビルド』と、いう考え方があります。


    それ以前の住宅は、修繕しながら住み込んでいくという、
    【財産】の位置づけがあったのですが、
    いつからか【財産】であった住宅が
    その他商品のように【使い捨てるモノ】にかわってしまったのだそうです。


    今は、家電製品を修理せずに買い替えるように、
    住宅も建て替える時代になりました。


    もちろん、修繕しながら長く住み込んでいる方もいますが
    修繕しようにも、板金屋・瓦葺き屋・ガラス屋・建具屋といった
    専門の職人さんがいる業者がどんどん少なくなっているのが現状です。


    日本の住宅も、使い方次第では50年以上は維持できます。
    住宅の寿命は、のばせるのです。


    伝統的な木造建築は、間取りの変更や朽ちた箇所を修繕できるように、
    傷みやすい箇所をあらかじめ細かい部材で組み立てており、
    取り替えたり修繕できるようにされています。


    昭和40年頃までの木造住宅には、まだまだ
    この考え方が随所に組み込まれていました。

    家の内部のほとんどがパーツ化されており、簡単に変えられるのです。

    腐食したパーツを変えれば、100は優に持つともいわれています。


    使い捨て文化は、環境の負荷もかかります。

    現代ではやはり「新築至上主義」ともいえる考え方が根強く、
    親から子へ住宅を引き継ぐことは少なくなっています。

    しかし、長期優良住宅が補助金の優遇を受けられるように、
    手を入れながら長く家を持たせ、
    未来へバトンタッチされていく、社会の財産としての動きも
    少しずつ出てきています。

    修繕箇所も、家の履歴書となり、
    また、未来へ受け継がれていく財産と考えられるでしょう。


    家づくりでお悩みの方や、新築やリフォームをお考えの方に
    これからも、寄り添える工務店でありたいと考えております。

    長期優良住宅の建築希望や
    補助金のご相談も
    お気軽に、弊社までご連絡ください。






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    未来をつくろう「自然のエネルギー」

    こんにちは。
    皆様の家づくりを素敵な思い出に導く、家づくりコーディネーターの纐纈 泰章です。

    harunatu04.png

    現在ゴールデンウィーク真っ只中ですが、いかがお過ごしでしょうか?
    どこかへお出かけ。という方もおられるかと思いますが、
    ゆっくりとご自宅で過ごされる方もたくさんいることでしょう。


    ところで、今やすっかり定着した感じもあるSDGs。
    少しずつ身近な活動になってきたのではないでしょうか。


    実は、世界で電力を使えない人が7億8900万人もいるという事を
    皆さんは、ご存じでしたか?


    私は正直、驚きを隠せませんでした。
    ゴールデンウィーク家で過ごしているときに、
    テレビを見ることはもちろん、夜になると真っ暗な中で過ごさなければいけない。
    ということです。


    SDGsが目指す、「持続可能な開発目標」の7番目に
    エネルギーをみんなに。そしてクリーンに、というのがあります。


    抜粋すると...


    2030年までに、誰もが安い値段で、安定的で、
    現代的なエネルギーを使えるようにする。


    2030年までに、今までの倍の速さで、エネルギー効率をよくする。
    などなど...

    そこで、今、世界中で注目されているのが、
    「資源をくり返し使える」「二酸化炭素を排出しない」
    再生可能エネルギーです。

    再生可能エネルギーの大きな特徴は2つ。

    1.エネルギー資源が枯渇しないこと

    2.温室効果ガスを排出しないこと


    様々な再生可能エネルギーによる発電方法は色々ありますが、
    今回は、自然エネルギーの利用法の2つをご紹介します。

    【パッシブエネルギー】

    建築的な工夫などで、自然エネルギーをそのまま利用した
    パッシブシステムと呼ばれる方法です。


    例えば、ゴーヤーなどでグリーンカーテンを作ったり、
    南側に庇(ひさし)をつけたり、
    北側の低い位置に窓をつけて熱移動させたり。


    エアコン等の電気で温度調整するのではなく、
    自然の力で、空間を快適に保つ方法のことを言います。

    【アクティブシステム】

    機械(装置)を使う方法で得られるエネルギーです。

    太陽光や、風力エネルギーを利用した発電などがあります。

    エコキュートは、空気熱を利用した給湯器で、
    消費エネルギーの3倍以上の熱を生み出します。


    エネファームは電気をガスから発生させるシステムで
    導入コストは高くなりますが、電気を発生させる際に、
    お湯も作ってくれるので、非常に効率はよいシステムです。

    機器を動かすのに今までは必要だった、化石燃料の依存度を下げ
    二酸化炭素を抑制でき、持続可能性を高めることができます。


    再生可能エネルギーの普及は大きな課題もあります。

    それは、導入費用がかかってしまう事や、自然エネルギーだけに
    自然環境に影響をうけてしまう。
    つまり、安定しない場合があるという事もあります。


    しかし、これからの家づくりには、
    世界のエネルギーや地球の環境を意識したものが
    どんどん主流になっていくのではないでしょうか。


    家づくりをお考えの方や、新築やリフォームをお考えの方、
    ZEHビルダーの弊社にぜひご相談くださいね。






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