注文住宅の断熱等級は6と7、どちらがいい?性能と費用から考える選び方

こんにちは。
皆様の家づくりを素敵な思い出に導く、家づくりコーディネーターの纐纈 泰章です。

注文住宅を検討していると、「断熱等級6」「断熱等級7」という言葉を目にする機会があると思います。

住宅会社によって目標とする断熱性能も異なるため、「等級7の方がいいの?」「等級6では物足りない?」「性能を高めると費用はどのくらい変わる?」と迷う方もいらっしゃるのではないでしょうか。

結論からお伝えすると、断熱等級7は等級6より高い断熱性能を示しますが、すべてのご家族が等級7を選ぶべきとは限りません。

断熱性能を高めるメリットと、そのために必要な費用や設計上の条件を理解したうえで、希望する暮らしとのバランスを考えることが大切です。

今回は、断熱等級6と7の違いを整理しながら、注文住宅の断熱性能をどのように選べばよいのかを考えてみたいと思います。

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断熱等級6と7は何が違う?

断熱等性能等級とは、住宅の断熱性能を示す国の評価基準です。

等級が高いほど、建物の外へ熱が逃げにくい性能が求められます。

比較するときによく使われるのが、UA値(ユーエー値)です。これは、外壁・屋根・床・窓などを通して、住宅全体からどのくらい熱が逃げやすいかを表す数値です。

UA値は、小さいほど熱が逃げにくいことを意味します。

例えば、名古屋市などが該当する省エネ地域区分「6地域」では、UA値の基準は次のようになっています。

断熱等性能等級UA値の基準(6地域)
等級50.60以下
等級60.46以下
等級70.26以下

出典:国土交通省「住宅性能表示制度における断熱等性能等級6、7の住宅について」

この数字を見ると、等級6から等級7へ進むには、さらに熱を逃がしにくい住宅にする必要があることが分かります。

ただし、断熱等性能等級はUA値だけで決まるわけではありません。夏の日射熱の入りやすさを表す「ηAC値(イータエーシー値)」などの基準も関係します。

また、地域によって求められる基準値は異なります。住宅会社を比較するときは、「等級はいくつか」だけでなく、「建築予定地の地域区分で、どの数値を満たしているか」まで確認するとよいでしょう。


断熱等級が高いと、暮らしはどう変わる?

断熱性能を高める大きな目的は、冬の暖かさや夏の涼しさを保ちやすくすることです。

冬は室内で暖めた空気の熱が外へ逃げにくくなり、夏は外の熱が室内へ伝わりにくくなります。

その結果、冷暖房によって整えた室温を維持しやすくなり、冷暖房に必要なエネルギーを抑えることにもつながります。

ただし、断熱等級7なら必ず快適で、等級6なら快適ではない、ということではありません。

実際の住み心地には、断熱性能以外にもさまざまな要素が関係するからです。

例えば、次のような点です。

・窓の大きさや配置、ガラスやサッシの性能
・夏の日差しを遮り、冬の日差しを取り入れる工夫
・建物の気密性や換気計画
・冷暖房設備の種類や配置
・部屋のつながり方や吹き抜けなどの間取り

断熱性能は、快適な住まいをつくるための重要な要素です。しかし、それだけで住まいの快適さが決まるわけではありません。


断熱等級6から7に上げると、費用はどのくらい変わる?

断熱等級7を目指す場合、等級6の住宅と比べて、断熱材や窓などにさらに高い性能が求められることがあります。

例えば、断熱材の種類や厚みを見直したり、窓の仕様を変更したりする方法が考えられます。

そのため、一般的には性能を高めるための追加費用が発生する可能性があります。

ただし、等級6から7に上げる費用を、一律に「何十万円」「何百万円」と示すことはできません。

もともとの断熱仕様や建物の大きさ・形、窓の面積、採用する材料などによって必要な変更が異なるためです。

また、断熱性能を高めれば冷暖房費を抑えられる可能性がありますが、その効果も暮らし方や設備、地域の気候などによって変わります。

ですから、断熱性能にかける費用を考えるときは、初期費用だけでも、将来の光熱費だけでも判断しないことが大切です。

どのような仕様変更が必要で、費用はいくら増え、どんな暮らしのメリットが期待できるのか。

その内容を具体的に確認したうえで、自分たちが納得できる性能を選びたいですね。


断熱性能の数字を優先すると、間取りにも影響する?

注文住宅では、断熱性能を考えることと、間取りを考えることは別々の話ではありません。

例えば、大きな窓を設けて庭とのつながりを楽しみたい場合、窓の面積や性能は住宅全体のUA値に影響します。

建物の形や外壁の面積なども、断熱性能を考えるうえで関係する要素です。

もちろん、設計や仕様の工夫によって、希望する間取りと高い断熱性能を両立できる場合もあります。

一方で、目標とする数値によっては、窓の大きさや仕様、建物の形、予算などについて検討が必要になることもあります。

ここで考えたいのは、「数字を達成するために、何を変更する必要があるのか」ということです。

例えば、家族が集まるリビングの開放感を大切にしたいのか、窓から見える景色を楽しみたいのか、それとも室温の安定性をより優先したいのか。

ご家族によって、住まいに求めるものは違います。

だからこそ、断熱等級の数字だけを先に決めるのではなく、実現したい暮らしと一緒に考えることが重要だと思います。

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KOKETSU A.D.が考える、断熱性能と暮らしのバランス

私たちは、断熱性能を住まいづくりの大切な要素の一つと考えています。

そのうえで、断熱等級の数字を達成することだけが、家づくりの目的ではないとも考えています。

KOKETSU A.D.には、建築士と対話しながら暮らしに合う住まいを自由に組み立てる「D+home」と、空間・素材・美しさまで、一邸ごとに理想を追求する「s-class」があります。

断熱性能については、D+homeで断熱等級6を、s-classで断熱等級7を目標としています。

それぞれの住まいづくりの考え方については、住宅ラインナップページでもご紹介しています。

KOKETSU A.D.の住宅ラインナップを見る →

ただし、これは単純に住宅の優劣を表すものではありません。

どちらも、私たちが大切にしている家づくりの考え方を共有しながら、住まいづくりへの向き合い方が異なるブランドです。

そして、断熱性能の目標値だけを優先するのではなく、ご家族が実現したい暮らしやプランとのバランスを大切にしています。

ただし、どのようなプランでも、その等級を必ず達成するという意味ではありません。

例えばD+homeでは、ご家族の希望するプランを優先した結果、UA値が0.5台前半になる場合もあります。

名古屋市などの6地域では、この数値はUA値について等級5の基準を満たす一方、等級6の基準には届かない水準です。

そのような場合に、私たちは数字だけを優先して、希望するプランを無理に変更することはしていません。

もちろん、断熱性能を高めることのメリットを軽く考えているわけではありません。

大切なのは、性能を高めることで得られることと、そのために必要な設計上の変更や費用を整理し、ご家族にとって納得できる住まいを考えることです。

断熱性能も、間取りも、デザインも、暮らしをよりよくするためのもの。

私たちは、そのバランスを大切にしながら家づくりを考えています。


自分たちに合った断熱性能を選ぶために確認したいこと

これから住宅会社を比較する方は、断熱等級の数字を聞くだけでなく、次のようなことも確認してみてください。

・その等級は標準仕様なのか、目標値なのか、個別のプランで達成する数値なのか
・建築予定地の地域区分で、UA値や日射遮蔽性能はどのくらいになるのか
・等級6から7に上げる場合、どの仕様を変更する必要があるのか
・追加費用はいくらで、どのような効果が期待できるのか
・希望する窓の大きさや間取りに、どのような影響があるのか
・気密性、換気、冷暖房計画などはどのように考えているのか

こうした点を確認すると、単純に「等級が高い会社がよい」という比較から、一歩進んだ判断ができるようになります。


まとめ|断熱等級6と7は、数字だけで決めないことが大切

断熱等級7は、等級6よりも高い断熱性能を示す基準です。

断熱性能を高めることは、室温の安定や冷暖房エネルギーの削減につながる可能性があります。

一方で、性能を高めるためには費用や仕様の変更が必要になる場合があり、希望する間取りとの関係も考える必要があります。

だからこそ、「等級6と7のどちらが正解か」ではなく、「自分たちが望む暮らしに対して、どの性能を、どのような設計で実現するか」を考えていただきたいと思います。

住宅会社を比較するときも、断熱等級の数字だけでなく、その数字をどのような考え方で設定し、実際のプランにどう反映しているかを確認してみてください。


よくある質問(FAQ)

Q. 断熱等級6では、これからの注文住宅として不十分ですか?

A. 一概に不十分とはいえません。等級6は等級5よりも高い断熱性能を求める基準です。ただし、求める快適性や地域、間取り、予算によって適切な判断は異なります。

Q. 断熱等級7にすれば、冷暖房費は必ず安くなりますか?

A. 断熱性能が高いほど、冷暖房による室温を維持しやすくなることが期待できます。ただし、実際の光熱費は住宅の大きさ、窓、設備、設定温度、生活時間などによって変わるため、金額を一律に保証することはできません。

Q. UA値が0.5台の場合、断熱等級はいくつですか?

A. 名古屋市などの6地域では、UA値が0.5台前半であれば等級5のUA値基準(0.60以下)を満たし、等級6のUA値基準(0.46以下)には達しません。ただし、正式な断熱等性能等級は日射遮蔽性能なども含めて確認する必要があります。

Q. 断熱等級6と7の費用差は、どの住宅会社でも同じですか?

A. 同じではありません。標準仕様、窓の面積、建物の形、断熱材の種類などによって必要な変更が異なります。具体的なプランで仕様と費用を比較することが大切です。

参考資料

国土交通省「住宅性能表示制度における断熱等性能等級6、7の住宅について」
https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001884522.pdf

国土交通省「省エネ性能表示制度|断熱性能」
https://www.mlit.go.jp/shoene-label/insulation.html

※制度上の基準は2026年10月時点の情報をもとに記載しています。断熱等級の目標や実際の性能は、住宅の仕様・プラン・建築地によって異なります。

注文住宅は何から決める?間取りを考える前に家族で整理したい「暮らしの優先順位」

こんにちは。
皆様の家づくりを素敵な思い出に導く、家づくりコーディネーターの纐纈 泰章です。

注文住宅を考え始めると、

「ランドリールームが欲しい」
「ファミリークローゼットがあると便利そう」
「回遊できる間取りにしたい」
「吹き抜けのあるリビングもいい」
「やっぱり平屋も気になる」

と、叶えたいことが少しずつ増えていきます。

InstagramやYouTube、住宅会社の施工事例を見ていると、素敵な間取りや設備が次々と目に入るので、「自分たちの家にも取り入れたい」と思うのは自然なことです。

ただ、注文住宅を考え始めたときに、最初から間取りや設備を決める必要はありません。

むしろ最初に整理しておきたいのは、

「どんな間取りにしたいか」よりも、「新しい家でどんな暮らしをしたいか」

ということです。

「○○が欲しい」で終わらず、

「なぜ欲しい?」
「今の暮らしで何に困っている?」
「新しい家ではどうなったら嬉しい?」

と一段掘り下げてみる。

そうすると、自分たちに本当に必要な間取りや設備が少しずつ見えてきます。

注文住宅で実現したい暮らしを家族で話し合う様子


注文住宅は「欲しいもの」を決めるところから始めなくてもいい

注文住宅では、間取りも設備もたくさんの選択肢があります。

だからこそ、最初に「何を選ぶか」ばかりを考えていると、だんだん迷ってしまうことがあります。

そんなときは、欲しいものを一度「暮らし」に置き換えて考えてみましょう。

例えば、

「ランドリールームが欲しい」

という希望があったとします。

ここで考えてみてほしいのが、

「なぜ、ランドリールームが欲しいんだろう?」

ということです。

  • 共働きで夜に洗濯することが多い
  • 天候を気にせず洗濯物を干したい
  • 洗濯物を2階まで運ぶのが大変
  • 取り込んだ洗濯物がリビングに溜まってしまう
  • 洗う・干す・しまう作業をもっとラクにしたい

このように考えていくと、本当に叶えたいことは「ランドリールームという部屋をつくること」ではなく、「毎日の洗濯をラクにしたい」ことかもしれません。

目的が分かれば、考えられる方法も広がります。

ランドリールームの広さだけでなく、洗濯機の位置、室内干しスペース、収納、ファミリークローゼット、洗面とのつながりなど、家事全体の流れから考えられるようになるからです。

「子育て世代に人気!洗濯・収納・家事が1ヶ所で完結する間取りの作り方」もあわせてご覧ください。


同じ「ファミリークローゼットが欲しい」でも、理由によって間取りは変わる

ファミリークローゼットも同じです。

「ファミクロが欲しい」という希望だけでは、そのご家族にとってどこにつくるのが使いやすいのか、どのくらいの広さが必要なのかは、まだ分かりません。

例えば、ファミリークローゼットが欲しい理由には、

  • 子どもの着替えをまとめておきたい
  • 帰宅したら上着やバッグをすぐ片付けたい
  • 洗濯物を各部屋まで運びたくない
  • 家族の朝の身支度を一ヶ所で済ませたい

などがあります。

「洗濯物をしまうのが大変」という悩みを解決したいなら、ランドリースペースとのつながりが重要になるでしょう。

一方で、「帰宅するとバッグや上着がリビングに散らかる」という悩みなら、玄関からの動線を考えた方が使いやすいかもしれません。

同じファミリークローゼットでも、「なぜ欲しいのか」によって、適した位置・大きさ・つながり方は変わります。

だからこそ、間取りの名前から考えるのではなく、その奥にある暮らしから考えてみることが大切です。

暮らしの流れが分かるランドリールームから収納

実際の住まいでも、ランドリーを単独の部屋として考えるのではなく、「洗う・干す・しまう」という一連の家事から考えることで、暮らしに合った動線をつくることができます。

WORKS「多治見・白い箱の住まい」で、ランドリーと収納をつないだ実例を見る


「理想の暮らし」が分からなければ、今の一日を振り返ってみる

「では、どんな暮らしがしたいですか?」

そう聞かれても、すぐには答えられない方も多いと思います。

そんなときは、無理に理想の暮らしを考える必要はありません。

まずは、今の自分たちの一日を振り返ってみてください。

例えば平日の朝。

  • 洗面所は家族で混み合っていないか
  • 子どもの着替えや準備はどこでしているか
  • 出発前に鍵やバッグを探していないか
  • 家族はどんな順番で準備して家を出るか

帰宅してからはどうでしょう。

  • バッグや上着はどこに置いているか
  • 買ってきた食材をキッチンまでどう運んでいるか
  • 夕食をつくっている間、子どもはどこで過ごしているか
  • 洗濯はいつ、どのような流れでしているか

休日なら、

  • 家で何をして過ごすことが多いか
  • 家族が自然に集まるのはどこか
  • 外出することが多いか、家で過ごすことが多いか
  • 友人や家族を招くことがあるか

なども振り返ってみましょう。

料理をしながらダイニングで過ごす子どもの気配を感じる暮らし

こうして普段の一日を追ってみると、

「ここが毎朝大変」
「これを毎日何度も往復している」
「ここに物が溜まりやすい」

といったことが見えてきます。

家の要望は、今の暮らしの中に隠れています。

今の暮らしを振り返るヒントとして「注文住宅の後悔は間取りだけじゃない|30代共働き夫婦が感じる7つの毎日ストレス」も参考にしてみてください。


「困っていること」だけでなく、「今好きな時間」も残しておく

家づくりを始めると、どうしても今の住まいへの不満に目が向きます。

「収納が少ない」
「キッチンが狭い」
「洗濯が大変」
「部屋が片付かない」

もちろん、こうした不便を整理することは大切です。

でも、もう一つ考えてみてほしいことがあります。

「今の暮らしで、好きな時間は何だろう?」

ということです。

例えば、

  • 家族が自然とリビングに集まる時間
  • ダイニングで子どもが宿題をしている風景
  • 休日にゆっくりコーヒーを飲む時間
  • 料理をしながら家族の様子が見えること

など。

休日のダイニングでコーヒーとお絵描きを楽しむ家族の時間

新しい家を建てるからといって、今の暮らしをすべて変える必要はありません。

不便なところは改善する。でも、今すでにある好きな時間は、新しい家にも残していく。

これも、自分たちらしい家を考えるための大切な視点です。

今だけではなく、5年後・10年後の暮らしも少し想像する

今の生活から考えることは大切ですが、現在だけに合わせすぎないこともポイントです。

とはいえ、何十年先の暮らしまで完璧に予測する必要はありません。

例えば、

  • 子どもが成長したら、朝の過ごし方はどう変わりそうか
  • これからも共働きを続ける予定か
  • 在宅勤務をする可能性はあるか
  • 家族でどんな時間を大切にしていきたいか

といったことを、少し先まで想像してみます。

今は便利でも、数年後には使い方が大きく変わる場所もあります。

反対に、家族構成が変わっても長く大切にしたい時間もあるでしょう。

「今、便利か」だけではなく、「これからも使いやすいか」。

この二つを行き来しながら考えることで、間取りを長い目で見られるようになります。


夫婦で欲しいものが違ったら、「なぜ?」まで話してみる

家づくりでは、夫婦の希望が一致しないことも珍しくありません。

例えば、

「広いリビングが欲しい」

という人と、

「収納を増やしたい」

という人。

限られた面積の中で「リビングと収納のどちらを優先する?」と考えると、対立しているように感じます。

でも、ここでも「なぜ?」を考えてみます。

広いリビングが欲しい。
↓
家族みんなでゆっくり過ごせる場所が欲しい。

収納を増やしたい。
↓
物が出たままにならない、落ち着いた空間で暮らしたい。

ここまで話してみると、どちらも「家族が気持ちよく過ごせる空間にしたい」という思いから出ているのかもしれません。

そうであれば、「広さか収納か」という二択ではなく、必要な収納を確保しながらLDKをすっきり使える方法を考えることもできます。

希望する間取りが違っても、その背景にある「どんな暮らしがしたいか」まで話してみると、共通点が見つかることがあります。

すべてを叶えるのではなく、「暮らしの優先順位」を決める

ここまで暮らしを掘り下げていくと、叶えたいことがたくさん出てくると思います。

ただ、家づくりには土地の条件や建物の面積、そして予算があります。

すべての要望を同じ優先度で叶えようとするのではなく、例えば次の3つに整理してみましょう。

  • 絶対に大切にしたいこと
  • できれば叶えたいこと
  • 別の方法でもよいこと

ポイントは、設備や部屋の名前だけで優先順位をつけないことです。

例えば、

「ランドリールームという独立した部屋をつくること」は、別の方法でもよい。

でも、

「毎日の洗濯にかかる負担を減らすこと」は、絶対に大切にしたい。

このように整理できれば、予算や面積を調整するときにも、単純に「ランドリールームをやめる・やめない」という話だけではなくなります。

大切にしたい暮らしを残しながら、別の設計方法で実現できないかを考えられるからです。

そして、暮らしの優先順位が見えてきたら、次に考えたいのが「その暮らしを実現する家づくりに、いくらまで使えるのか」ということです。

「注文住宅の予算はいくらが適正?家を建てた後も無理なく暮らせる資金計画の考え方」で、予算の考え方も整理しています。

KOKETSU A.D.が家づくりで「暮らし」から考える理由

KOKETSU A.D.では、「どんな家を建てるか」よりも、「どんな暮らしを実現したいか」から家づくりを考えています。

土地、建物、間取り、性能、デザイン、設備は、どれも大切です。

ただ、それらは家づくりの目的そのものではありません。

家は、そこで暮らすご家族が望む暮らしを実現するためのものです。

だから私たちは、

「ランドリールームをつくりましょう」
「ファミリークローゼットをつくりましょう」

と、間取りの答えを先に決めるのではなく、

「なぜ、それが欲しいのか」
「今の暮らしでは何に困っているのか」
「新しい家でどんな時間を過ごしたいのか」

というところから一緒に整理していくことを大切にしています。

Life Style Design|ライフスタイルをカタチに。

間取りをつくることからではなく、そのご家族の暮らしを知ることから、私たちの家づくりは始まります。

まとめ|間取りを考える前に、家族の暮らしを話してみよう

注文住宅を考え始めたら、最初から完璧な間取りを考える必要はありません。

まずは、気になっている間取りや設備について、

「なぜ欲しい?」

と考えてみてください。

そして、

  • 今の暮らしで困っていること
  • 今の暮らしで好きな時間
  • 新しい家でラクにしたいこと
  • これからも大切にしたい時間

を家族で話してみる。

そこから、

「絶対に大切にしたいこと」
「できれば叶えたいこと」
「別の方法でもよいこと」

を整理してみましょう。

間取りや設備の名前ではなく、暮らしに優先順位をつけられるようになると、自分たちに合った家を考えやすくなります。

そして次に気になってくるのは、

「実際の住宅では、こうした暮らしの希望をどう間取りにしているんだろう?」

ということではないでしょうか。

Galleryでは、さまざまな暮らしのアイデアをご紹介しています。自分たちならどんな暮らしを大切にしたいかを考えながら、ぜひご覧ください。

よくあるご質問

注文住宅は何から始めればいいですか?

最初から間取りや設備を決める必要はありません。まずは「今の暮らしで困っていること」「好きな時間」「新しい家でどう暮らしたいか」を整理してみるのがおすすめです。そこから必要な土地・予算・間取りなどを順番に考えていくと、判断しやすくなります。

間取りの希望がまだなくても住宅会社へ相談できますか?

具体的な間取りが決まっていなくても問題ありません。「朝の準備をラクにしたい」「家族でゆっくり過ごしたい」など、暮らしについて感じていることも家づくりの大切な材料になります。

夫婦で希望する間取りが違う場合はどうすればいいですか?

希望する設備や広さだけを比較するのではなく、「なぜそれが欲しいのか」まで話してみることが大切です。希望は違っていても、その背景にある「実現したい暮らし」には共通点が見つかることがあります。

SNSで見つけた間取りを参考にしてもいいですか?

参考にすること自体は問題ありません。ただし、その間取りが自分たちにも合うとは限りません。「どこがいいと思ったのか」「その間取りによって何を叶えたいのか」まで考えると、自分たちの家づくりに活かしやすくなります。

大雨に強い家はどうつくる?名古屋の浸水被害から考える、土地・設計・暮らしの備え

こんにちは。
皆様の家づくりを素敵な思い出に導く、家づくりコーディネーターの纐纈 泰章です。

今年は、大雨による被害について考えさせられる機会が続いています。

9月には名古屋でも記録的な大雨となり、道路の冠水や住宅への浸水被害が発生しました。

その後も千葉県では台風による大きな被害が発生し、災害救助法が適用されるなど、各地で自然災害への対応が続いています。

台風や大雨のニュースを見るたびに、これから家を建てる方の中には、「大雨に強い家にするには、どうすればいいのだろう?」と考える方もいるのではないでしょうか。

もちろん、自然災害を完全に防ぐことはできません。

想定を超える雨が降ることもありますし、これまで浸水しなかった場所だから、これからも絶対に大丈夫とは言い切れません。

一方で、今回の名古屋の大雨を見ていて、私自身あらためて感じたこともあります。

激しく冠水していた道路でも、その後、水が引いていく場所がありました。

もちろん場所によって状況は異なりますし、実際に多くの住宅で浸水被害が発生しています。

それでも、その背景を調べてみると、名古屋では過去の水害を教訓として、雨水を排水する施設や河川など、長い時間をかけてさまざまな浸水対策が進められてきたことが分かります。

「想定以上のことは起こる。それでも、被害を少なくするためにできることはある。」

これは、街づくりだけではなく、私たちの家づくりにも同じことが言えるのではないでしょうか。

今回は、名古屋で起きた大雨と、その後も各地で続く災害をきっかけに、これから家を建てる方と一緒に「大雨に強い家」について考えてみたいと思います。

大雨が過ぎた後、雨に濡れた道路と住宅街に光が差す様子


大雨に強い家とは「絶対に浸水しない家」なのか

まず、今回の記事でお伝えしたいことがあります。

大雨に強い家とは、どんな雨が降っても絶対に被害を受けない家ではないと私たちは考えています。

9月8日の大雨では、名古屋市で1時間最大104.5mmという記録的な雨が観測されました。

これは、2000年の東海豪雨時に観測された1時間97mmを上回る雨です。

名古屋市では9月16日時点の速報値で、床上浸水279棟、床下浸水179棟の住家被害が確認されています。

どれだけ備えていても、その想定を上回る自然現象が起きる可能性はあります。

だからといって、「何をしても同じ」ということでもありません。

今回の名古屋の大雨は、そのことを考える一つの事例になりました。


東海豪雨から26年。名古屋の街は水害への備えを重ねてきた

名古屋で暮らしている方の中には、2000年9月の「東海豪雨」を覚えている方も多いのではないでしょうか。

名古屋市や愛知県では、東海豪雨など過去の大きな水害を受けて、さまざまな治水・浸水対策が進められてきました。

名古屋市上下水道局では、著しい浸水被害が発生した地域などを対象に、雨水ポンプの増強、雨水貯留施設、管きょの整備などを進めています。

現在進められている緊急雨水整備事業が完成すると、東海豪雨以前と比較して、ポンプの排水能力は約1.3倍、雨水貯留施設の貯留量は約6.3倍になる計画です。

また、国や愛知県でも、庄内川、新川、天白川などで河道掘削や堤防、放水路、排水機場、遊水地などの整備が進められてきました。

そして今回、東海豪雨時を上回る1時間最大104.5mmという雨が降ったにもかかわらず、愛知県は、東海豪雨時と比較して浸水家屋数が大きく減少するなど、これまでの河川整備が大きな効果を発揮したとしています。

もちろん、今回も多くの方が被災しています。

ですから、「名古屋なら大雨が降っても大丈夫」という話ではありません。

私がここで注目したいのは、過去の災害から学び、対策を積み重ねてきたことが、次の災害で被害を小さくすることにつながっているという点です。


「想定以上は起きる」ことを前提に備える

この考え方は、家づくりにも置き換えられるのではないでしょうか。

私たちは家づくりをするとき、つい「安全か、危険か」という二択で考えてしまいます。

例えば土地探しなら、

「ハザードマップに色が付いているから危険」

「色が付いていないから安心」

と考えてしまうこともあるかもしれません。

しかし、自然災害について「絶対」を見つけることは難しいものです。

それよりも、

  • どのようなリスクが想定されているのか
  • 街ではどのような対策が行われているのか
  • 土地にはどのような特徴があるのか
  • 建物側でできることはあるのか
  • 万一被害を受けたとき、どう暮らしを立て直すのか

と、いくつもの備えを重ねて考えていくことが大切なのだと思います。


土地を選ぶとき、「街がどう備えているか」も見てみる

これから土地を探す方にとって、今回ぜひ一つ覚えておいていただきたい視点があります。

それは、土地そのものだけでなく、その街が水害に対してどのような備えをしているのかを見ることです。

土地の水害リスクを調べるとき、ハザードマップを確認することは大切です。

さらに少し視野を広げてみると、河川の整備、雨水を一時的にためる施設、排水設備など、私たちの暮らしを守るためのさまざまな仕組みがあります。

普段生活しているだけでは、なかなか意識することはありません。

しかし今回の名古屋のような大雨を経験すると、家はその敷地だけで成り立っているのではなく、街のインフラの中で暮らしているということにも気づかされます。

土地を見るときに、駅からの距離や学区、買い物の便利さ、価格を見る。

そこにもう一つ、

「この街は、災害に対してどんな備えをしているのだろう?」

という視点を持ってみてもよいのではないでしょうか。


次に考えるのが「その土地に、どう建てるか」

街全体で対策が行われていても、一つひとつの土地の条件は異なります。

道路との高低差、周囲の土地との関係、水の流れ、近くの河川や水路などによって、同じ地域でも考えるべきことは変わります。

そして土地の特徴が分かれば、建物側で検討できることもあります。

例えば、敷地と建物の高さの関係、建物の配置、設備機器を設置する位置、外構や雨水排水の計画などです。

ただし、ここでも「これをすれば大雨に強い家になる」という一つの正解があるわけではありません。

土地の条件を知ったうえで、その土地に合った設計を考える。

これが大切です。

防災だけに限った話ではありません。

土地に高低差があれば、それを単に「デメリット」と考えるのではなく、高さの違いを住まいの設計に活かせる場合もあります。

日当たり、周囲の建物、道路との関係なども同じです。

土地には、それぞれ条件があります。

その条件を読み取って住まいを考えることが、設計の役割の一つだと私たちは考えています。

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もし被害を受けたら。「その後」までが暮らしです

もう一つ、今回の各地の被害を見ていて忘れてはいけないと感じるのが、災害が起きた「その後」です。

家が被害を受ければ、そこで終わりではありません。

被害状況を確認し、片付けをして、必要な手続きを行い、修理をして、少しずつ日常生活を取り戻していくことになります。

今回の大雨でも、名古屋市では罹災証明書の申請や建物被害認定調査が行われています。

千葉県でも、台風第25号による被災住宅に対する応急修理制度など、被災した方が生活を取り戻すための支援が始まっています。

災害への備えというと、非常食や避難用品を思い浮かべることが多いかもしれません。

もちろん、それも大切です。

それと同時に、家づくりをするときには、火災保険の水災補償なども含め、「もし被害を受けたとき、どうやって暮らしを立て直すのか」という視点も持っておきたいところです。

家を守ることだけではなく、その家で続いていく暮らしを守る。

そこまで考えて、初めて「備える」ということなのかもしれません。


KOKETSU A.D.が考える「大雨に強い家」

私たちは、家づくりを建物だけで考えません。

どこで暮らすのか。 その土地にはどんな特徴があるのか。 どんな建物を計画するのか。 そこにどのような予算を使うのか。 そして、その家でどんな暮らしを続けていきたいのか。

それぞれを別々に考えるのではなく、一つにつなげながら、そのご家族にとっての答えを整理していくことを大切にしています。

防災も、その一つです。

すべてのリスクをゼロにすることはできません。

だからこそ、「絶対に大丈夫な家」を求めるのではなく、自分たちが暮らす場所のことを知り、考えられる備えを一つずつ重ねていく。

今回の名古屋の大雨と、これまで街が積み重ねてきた対策を見て、私は改めてその大切さを感じました。


想定以上は起きる。それでも、できることはある

9月8日の名古屋では、東海豪雨時を上回るほどの激しい雨が降りました。

その後も各地で災害が起きています。

これから先も、「想定以上」の自然災害が起こる可能性はあります。

それを完全に防ぐことはできません。

しかし今回の名古屋では、過去の災害をきっかけに積み重ねてきた対策が、被害の軽減につながったことも確認されています。

想定以上は起きる。

それでも、起きたときの被害を少なくするために、今できることはある。

街も、土地も、建物も、そして暮らしも。

一つだけで「大雨に強くする」のではなく、いくつもの備えを重ねていく。

これから家づくりを考える皆様にとって、今回の大雨が不安だけで終わるのではなく、「自分たちの家づくりでは、どんなことを確認しておこう?」と考えるきっかけになればと思います。


大雨に強い家づくりについてよくある質問

Q. 大雨に強い家にするには、建物だけ対策すればよいですか?

建物だけではなく、土地や周辺環境、地域の治水・排水対策まで含めて考えることが大切です。同じような建物でも、道路との高低差や周囲の地形、水が流れる方向などによって条件は変わります。

「どんな建物を建てるか」だけではなく、「どんな街の、どんな土地に建てるか」から考えることが、大雨への備えにつながります。

Q. 治水対策が進んでいる地域なら、水害の心配はしなくても大丈夫ですか?

治水・排水対策が進んでいても、水害の可能性がなくなるわけではありません。

今回の名古屋でも、過去の災害を受けてさまざまな対策が進められてきましたが、記録的な大雨によって住宅への浸水被害が発生しました。

地域の対策は「絶対に浸水しない」という保証ではなく、被害をできるだけ小さくするために重ねられている備えの一つとして捉えることが大切です。

Q. 家づくりを始めるとき、水害について最初に何を確認すればよいですか?

まずは、検討している地域や土地にどのような水害リスクが想定されているのかを確認してみましょう。

ハザードマップだけで判断するのではなく、土地の高低差や周辺環境、地域で行われている治水・浸水対策などを知ることで、家づくりで考えるべきことが見えてきます。

具体的な土地の確認ポイントについては、関連記事「大雨に強い家は「建物」だけでは決まらない|家づくりを始める前に確認したい土地と暮らしの防災」でも詳しく紹介しています。


土地の条件を、設計に活かした住まいを見る

土地に条件があることは、必ずしもマイナスとは限りません。

こちらのWORKSでは、高低差のある敷地の特徴を読み取り、その高さの変化をスキップフロアとして住まいの中に取り込んでいます。

防災を目的とした住宅ではありませんが、「土地の条件を知り、それを設計につなげる」という家づくりの一例としてご覧いただければと思います。

→ 高低差を活かした、スキップフロアの住まい。

注文住宅の予算はいくらが適正?家を建てた後も無理なく暮らせる資金計画の考え方

こんにちは。
皆様の家づくりを素敵な思い出に導く、家づくりコーディネーターの纐纈 泰章です。

注文住宅を考え始めると、多くの方が最初に気になるのが「予算」のことではないでしょうか。

希望する家を建てるには、いくら必要なのか。
住宅ローンはいくらまで借りられるのか。
毎月いくらなら無理なく返していけるのか。

家づくりでは大きなお金が動くからこそ、「自分たちの場合、いくらまでなら大丈夫なのだろう」と迷うのは自然なことだと思います。

2026年9月24日に新建ハウジングで紹介された、注文住宅の購入経験者136人を対象とした調査でも、54.4%の方が、注文住宅を建てる際の資金計画に不安を感じたと回答しています。

さらに、不安を感じた方にその内容を尋ねると、最も多かったのは「希望のプランが予算内に収まるか」73.0%でした。

住宅ローンの金利や毎月の返済額ももちろん大切です。
ただ、その前に整理しておきたいのが、「そもそも自分たちにとって適正な住宅予算はいくらなのか」ということです。

先に結論をお伝えすると、注文住宅の適正予算は、住宅ローンで借りられる金額だけでは決まりません。

家を建てたあとも、自分たちらしい暮らしを無理なく続けられる金額かどうか。

家を建てた後も無理なく暮らせる資金計画をイメージした、緑とつながる注文住宅

そこまで考えて初めて、自分たちにとっての住宅予算が見えてきます。


注文住宅経験者の半数以上が「資金計画に不安」

今回紹介された調査では、注文住宅を建てる際の資金計画について、

  • とても不安を感じた:16.9%
  • やや不安を感じた:37.5%

となっており、合わせて54.4%が何らかの不安を感じていたことが分かります。

さらに、不安を感じた74人に具体的な内容を聞いたところ、次のような回答がありました。

不安に感じたこと 割合
希望のプランが予算内に収まるか 73.0%
住宅ローンの金利タイプ・金利選び 44.6%
毎月の返済額が家計を圧迫しないか 44.6%
返済期間の設定 33.8%
追加工事費用や諸経費など想定外の出費 32.4%

この結果を見ると、住宅ローンそのものだけではなく、「希望する家と、自分たちの予算をどう合わせればよいのか」という部分に大きな不安があることが分かります。

家づくりでは、建物、土地、外構、諸費用など、さまざまなお金が関係します。

希望を一つずつ足していくと、当初考えていた予算を超えてしまうこともあります。

だからこそ、家の仕様を決め始める前に、まず「自分たちは家づくりにいくら使うのか」という基準を持つことが大切です。


「借りられる金額」と「安心して返せる金額」は同じとは限らない

住宅予算を考えるとき、最初に住宅ローンの借入可能額を確認する方も多いと思います。

もちろん、住宅ローンでいくら借りられるのかを知ることは大切です。

ただし、金融機関から借りられる金額と、自分たちが無理なく返し続けられる金額は、必ずしも同じではありません。

住宅ローンの返済が始まっても、暮らしは続いていきます。

  • 子どもの教育費
  • 車の購入や買い替え
  • 旅行や趣味
  • 日々の生活費
  • 将来に向けた貯蓄
  • 老後の生活資金

これらのお金も必要になります。

「住宅ローンを返せるか」だけではなく、「住宅ローンを返しながら、どんな暮らしを続けたいか」まで考えることが、住宅予算を決めるうえでは重要です。


実際に多くの人が重視したのも「無理のない毎月の返済額」

同じ調査で「注文住宅の予算を決める際、最も重視したポイント」を尋ねたところ、最も多かった回答は、

「毎月の返済額が無理のない範囲であること」51.5%

でした。

「住宅にかける総額」を重視した人は24.3%です。

この結果からも、家づくりを経験した方の多くが、単純な住宅価格だけではなく、建てた後の毎月の暮らしを意識して予算を考えていたことがうかがえます。

家の価格が予算内に入っていることはもちろん大切です。

ですが、住宅ローンを返すことで、それまで楽しんでいたことをすべて我慢しなければならなくなったり、将来必要なお金を準備できなくなったりしてしまえば、それが本当に「無理のない家づくり」なのかは考える必要があります。


注文住宅の適正予算は「家」だけを見ても決められない

では、自分たちにとっての適正予算は、どのように考えればよいのでしょうか。

私たちは、住宅予算を考えるときには、次のような順番で整理することが大切だと考えています。


1.今の家計を確認する

まず確認したいのは、現在の収入と支出です。

毎月どのくらいのお金を使っているのか。
どのくらい貯蓄できているのか。
今後も続けたい暮らしには、どのくらい必要なのか。

住宅ローンだけを切り離して考えるのではなく、現在の暮らし全体から考えていきます。


2.これから必要になるお金を考える

現在の家計だけで住宅予算を決めてしまうと、将来の支出を見落としてしまうことがあります。

特に子育て世帯では、これから教育費が増えていく可能性があります。

そのほかにも、車の買い替え、家族旅行、老後資金など、それぞれの家庭によって今後必要になるお金は違います。

「家にいくら使えるか」を考える前に、「これからどんな暮らしをしたいか」を考える。

この順番が大切です。


3.無理なく続けられる住宅費を考える

現在と将来のお金を整理したうえで、毎月どのくらいなら住宅費として無理なく支払えるのかを考えます。

ここで大切なのは、「払える限界」を探すことではありません。

家を建てた後にも、安心して暮らし続けられる余白を残しておくことです。


4.その予算を土地・建物・その他の費用に配分する

住宅全体に使える予算が見えてきたら、その中から土地、建物、外構、諸費用などへ金額を配分していきます。

例えば土地に予算をかけすぎれば、建物に使える金額は少なくなります。

反対に、建物への希望を優先したいのであれば、土地の条件を少し広げて考える方法もあります。

大切なのは、それぞれを別々に考えるのではなく、家づくり全体の予算の中でバランスを見ることです。


「希望を削る」のではなく、優先順位を整理する

予算を決めるというと、「やりたいことを諦める作業」のように感じる方もいるかもしれません。

ですが、私たちはそうではないと考えています。

予算が分かることで、むしろ、

  • ここは大切にしたい
  • ここにはしっかりお金をかけたい
  • ここは工夫できそう
  • これは今でなくてもよい

という優先順位を考えやすくなります。

注文住宅だからといって、すべての希望を盛り込む必要はありません。

自分たちが大切にしたい暮らしに、どこまで予算を使うのか。

そこを整理することも、注文住宅の家づくりの大切なプロセスです。


KOKETSU A.D.では「家を建てた後の暮らし」から予算を考えます

KOKETSU A.D.では、家づくりの予算を考えるとき、建物だけを見るのではなく、その先の暮らしまで考えることを大切にしています。

私たちの目的は、家を建てることそのものではありません。

家というモノを通して、それぞれのご家族が望む暮らしを実現し、その先の人生が豊かになることを目指しています。

だからこそ、

「いくらまで借りられるか」ではなく、「いくらなら安心して暮らしていけるか」

という視点から資金計画を考えます。

土地、資金、設計、建築を別々に考えるのではなく、これからの暮らしまで含めて一つにつなげながら、自分たちで納得して判断できる状態をつくることが大切だと考えています。


土地や間取りを決める前に、予算の基準を持っておく

家づくりを考え始めると、土地を探したり、住宅会社を見たり、間取りを考えたりしたくなると思います。

もちろん、それも家づくりの楽しみの一つです。

ただ、その前に「自分たちは家づくりにいくら使えるのか」という基準があると、その後の判断がしやすくなります。

例えば土地を見るときも、

「この土地が買えるかどうか」

だけではなく、

「この土地を買ったあと、希望する暮らしを実現する建物にいくら使えるか」

まで考えられるようになります。

予算は、家づくりを制限するためのものではありません。

迷ったときに、自分たちに合った選択をするための判断基準でもあります。


まとめ|適正な住宅予算は「暮らし」から考える

注文住宅の予算に、すべての家庭に共通する「適正な金額」はありません。

収入が同じでも、家族構成、教育に対する考え方、車、趣味、働き方、将来の暮らし方によって、住宅に使える金額は変わります。

だからこそ、住宅予算を考えるときには、

  • 住宅ローンでいくら借りられるか
  • 家はいくらで建てられるか

だけではなく、

「家を建てたあと、自分たちはどんな暮らしを続けたいのか」

まで考えてみてください。

そのうえで住宅に使える金額を整理しておくと、土地選びや間取り、住宅会社との打ち合わせでも、自分たちなりの判断基準を持ちやすくなります。


「自分たちの場合はいくら?」を整理したい方へ

ここまで読んで、

「考え方は分かったけれど、自分たちの場合はいくらなら安心なのだろう?」

と思われた方もいるかもしれません。

KOKETSU A.D.では、外部のファイナンシャルプランナーと一緒に、家づくりに使える予算を整理する「家とお金の相談会」を行っています。

住宅ローンだけでなく、教育費や老後資金、これからの働き方や暮らし方なども含めながら、家を建てたあとも安心して暮らせる予算を考えていきます。

土地を決める前。間取りを考える前。
まず、自分たちなりの予算の基準を持っておくことで、その後の家づくりは判断しやすくなります。

まだ土地や間取りが具体的に決まっていなくても構いません。

「わが家の場合」をもう少し具体的に整理したい方は、家とお金の相談会についてご覧ください。

【家とお金の相談会について詳しく見る】


よくある質問

注文住宅の予算は年収から決めればよいですか?

年収は住宅予算を考えるための一つの材料ですが、年収だけで適正予算を決めることはおすすめしていません。同じ年収でも、家族構成や毎月の支出、教育費、車、貯蓄、今後の働き方などによって、無理なく使える住宅費は変わります。


住宅ローンで借りられる金額まで借りても大丈夫ですか?

住宅ローンで借りられる金額と、家計上無理なく返し続けられる金額は同じとは限りません。住宅ローン返済後にも必要となる生活費や教育費、貯蓄などを含めて判断することが大切です。


土地を探す前に資金計画をした方がよいですか?

土地から探す場合でも、先に家づくり全体の予算を整理しておくと判断しやすくなります。土地にいくら使うかだけでなく、土地を購入したあとに建物や外構、諸費用へいくら残せるかまで考えておくことが大切です。


まだ家づくりが具体的でなくても資金計画はできますか?

はい。土地や間取りが決まっていなくても、現在の収入や支出、これから想定される暮らしから住宅予算の基準を考えることはできます。早い段階で基準を持っておくことで、その後の土地探しや住宅会社選びでも判断しやすくなります。

参考:新建ハウジング「注文住宅の購入経験者、半数以上が『資金計画に不安』」2026年9月24日掲載

名古屋の地価は2026年も上昇|土地・建築費が高くなる今こそ大切な家づくりの資金計画

こんにちは。
皆様の家づくりを素敵な思い出に導く、家づくりコーディネーターの纐纈 泰章です。

昨日、2026年の都道府県地価調査が公表されました。

ニュースを見て、

「また土地が高くなっているの?」
「建築費も上がっているし、これから家を建てるのは難しくなるのでは?」

と感じた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

実際、全国の住宅地は5年連続で上昇し、三大都市圏でも住宅地の上昇が続いています。

愛知県でも住宅地の平均変動率は前年比+1.3%、名古屋市では+2.7%となりました。

名古屋市は前年の+3.0%から上昇幅こそ少し縮小していますが、地価の上昇自体は続いています。

さらに住宅では、土地だけでなく、建物に使われる建材や住宅設備の価格も変化しています。

こうしたニュースを見ると、

「もっと高くなる前に家づくりを進めた方がいいのでは?」

と思ってしまうかもしれません。

しかし、私たちはそう単純には考えていません。

土地や建物の価格が変化している今だからこそ大切なのは、急いで家を買うことではなく、自分たちが無理なく進められる家づくりの総予算を最初に整理することです。

名古屋市の街並みを見渡す都市風景


2026年も名古屋の住宅地は上昇しています

2026年9月に公表された都道府県地価調査では、全国の全用途平均、住宅地、商業地のいずれも5年連続で上昇しました。

愛知県の住宅地平均は、2025年の+1.6%から2026年は+1.3%。

名古屋市では、2025年の+3.0%から2026年は+2.7%となっています。

つまり、上昇の勢いは少し落ち着いているものの、住宅地の価格は引き続き上昇しています。

KOKETSU A.D.のある名古屋市守山区を見ると、住宅地の平均変動率は+3.6%。

前年の+3.0%から、むしろ上昇幅が拡大しています。

また、私たちの施工エリアでもある長久手市は+3.9%となっています。

もちろん、これらは地域全体の平均です。

同じ名古屋市内でも場所によって地価の動きは違いますし、実際に売り出されている土地の価格は、駅からの距離、土地の形、大きさ、道路との関係などによっても大きく変わります。

そのため、

「名古屋市の地価が2.7%上がったから、すべての土地が2.7%高くなった」という意味ではありません。

地価調査の数字だけで、個別の土地が高い・安いと判断しないことも大切です。

ただ、土地から家づくりを検討している方にとって、土地価格が上昇傾向にあることは、これからの予算を考えるうえで知っておきたい判断材料の一つだと思います。


土地だけでなく、建物にかかる費用も変化しています

家づくりの価格を考えるうえでは、土地だけを見ることはできません。

建物に使用する建材や住宅設備でも価格改定が続いています。

例えばLIXILでは、2026年10月1日受注分から住宅サッシ・ドア、インテリア建材、エクステリアなどのメーカー希望小売価格を順次改定すると発表しています。

住宅サッシ・ドアやインテリア建材は平均13%程度、エクステリアは平均15%程度の価格改定が予定されています。

ここで一つ、注意していただきたいことがあります。

メーカーの商品価格が13%上がるからといって、住宅全体の建築費が13%上がるという意味ではありません。

住宅の建築費には、材料費だけでなく施工費や人件費、設備、各種工事など、さまざまな費用が含まれています。

そのため、「○%値上げ」という数字だけを見て必要以上に不安になることはありません。

一方で、住宅をつくるために必要なさまざまなコストが変化している以上、数年前と同じ予算感だけで家づくりを考えることが難しくなってきているのも事実です。

土地も建物も高くなる今、最初に考えたいのは「総予算」です

土地から家づくりを始める方によくあるのが、まず土地を探して、そのあとに建物を考える進め方です。

例えば、

「土地は2,500万円くらいまで」

と決めて土地探しを始め、気に入った土地が見つかったので購入する。

その後で住宅会社に相談してみると、

「思っていたより建物にお金がかかる」
「外構や諸費用まで入れると予算を超えてしまう」

ということがあります。

家づくりに必要なお金は、土地と建物だけではありません。

土地取得費
+ 建物本体
+ 付帯工事
+ 外構工事
+ 各種諸費用
= 家づくり全体の費用

として考える必要があります。

だからこそ、土地を探し始める前に、

「自分たちは家づくり全体でいくらまでなら無理なく使えるのか」

を整理しておくことが重要になります。


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「いくら借りられるか」と「いくらなら暮らしていけるか」は違います

資金計画というと、住宅ローンでいくら借りられるかを計算することだと思われることがあります。

もちろん、借入可能額を確認することも必要です。

しかし、私たちが考える資金計画は、それだけではありません。

住宅ローンは家を建てたあと、長い期間にわたって返済していくものです。

その間には、

・子どもの教育費
・車の買い替え
・旅行や趣味
・日々の生活費
・将来の貯蓄
・住まいのメンテナンス

などにもお金が必要になります。

住宅ローンが払えるかどうかだけではなく、家を建てたあとも、自分たちらしい暮らしを続けられるか。

そこまで含めて考えることが、家づくりにおける資金計画ではないでしょうか。

土地の予算は、建物とのバランスで考える

地価が上昇している地域では、希望するエリアで土地を探しているうちに、どうしても土地の予算が大きくなってしまうことがあります。

総予算が決まっている場合、土地にかける費用が増えれば、その分だけ建物や外構などに使える金額は少なくなります。

反対に、建物に求める広さや性能、実現したい暮らしを優先するのであれば、土地のエリアや大きさを少し広い視点で考える必要が出てくるかもしれません。

大切なのは、

「土地はいくらまで」

と単独で考えるのではなく、

「自分たちが実現したい暮らしには、土地と建物へどのくらいずつ予算を配分するのがよいか」

と考えることです。

土地、建物、資金計画は、本来それぞれ別の話ではありません。


KOKETSU A.D.では「暮らし」から家づくりの予算を考えます

KOKETSU A.D.では、家を建てることそのものを目的にはしていません。

家は、そのご家族が望む暮らしを実現するための手段だと考えています。

そのため資金計画でも、最初から

「いくらまで借りられます」

という話だけをするのではなく、

どんな暮らしをしたいのか。
これからどんなことにお金を使いたいのか。
土地にはどのくらい使うのか。
建物には何を求めるのか。

といったことを一緒に整理していきます。

土地・資金・設計・建築を別々に考えるのではなく、それらを一つにつなげながら、家を建てたあとの暮らしまで無理なく続けられるかを確認する。

それが、私たちが大切にしている家づくりの進め方です。


価格が上がっているから「急ぐ」のではなく、まず現在地を知る

地価が上昇している。

建材や住宅設備も値上がりしている。

こうしたニュースが続くと、

「今すぐ建てた方がいいのでは」

と焦ってしまうかもしれません。

しかし、家づくりは長い暮らしに関わる大きな選択です。

価格が上がっていることだけを理由に、急いで判断する必要はありません。

一方で、数年前の価格感を基準にしたまま計画を進めるのもおすすめできません。

まずは今の土地価格、建築費、住宅ローンなどを前提に、

「自分たちなら、どこまでの家づくりができるのか」

を確認してみる。

そこから、土地のエリアや建物の大きさ、住宅に求めるものを整理していく。

土地や建物の価格が変化している今だからこそ、家づくりを始める最初の一歩として、資金計画の重要性はさらに高まっていると思います。


まとめ|土地探しの前に、家づくり全体のお金を整理しよう

2026年の地価調査では、名古屋市の住宅地も引き続き上昇しました。

建材や住宅設備についても価格改定が続いています。

だからといって、

「もっと高くなる前に家を建てなければいけない」

ということではありません。

むしろ大切なのは、価格が変化することを前提として、

土地・建物・諸費用・住宅ローン、そして家を建てたあとの暮らしまで含めて、自分たちの家づくり全体を考えること。

「家が欲しいけれど、今の価格で本当に建てられるのだろうか」

そんな疑問を感じたときは、いきなり土地探しを始めるのではなく、まず一度、家づくり全体の予算を整理してみてください。

それが、これからの家づくりを安心して考えるための大切な現在地になると思います。


よくある質問

Q. 地価が上がっているなら、早く土地を買った方がいいですか?

必ずしもそうとは限りません。

土地価格だけで判断するのではなく、建物や諸費用まで含めた総予算を確認したうえで、その土地を購入しても希望する暮らしが実現できるかを考えることが大切です。


Q. 住宅会社へ相談する前に土地を探しても大丈夫ですか?

土地探し自体はできますが、土地と建物を合わせた予算が分からないまま購入を決めると、建物に使える予算が不足することがあります。

土地から家づくりを考える場合でも、先に資金計画と建物のおおよその費用を確認しておくと判断しやすくなります。


Q. 資金計画では何を確認すればよいですか?

住宅ローンの借入可能額だけでなく、毎月無理なく返済できる金額、教育費や車、貯蓄など将来の支出、土地・建物・諸費用の配分まで確認しておくことをおすすめします。


自分たちの家づくり予算を、一度整理してみたい方へ

土地価格や建築費が変化している今、大切なのは「いくら借りられるか」だけではなく、家を建てたあとも無理なく暮らしていける予算を知ることです。

KOKETSU A.D.では、住宅ローンだけでなく、教育費や老後資金、これからの暮らしまで考えながら、家づくりに使える予算を整理する「家とお金の相談会」を行っています。

まだ土地が決まっていない方や、家づくりを考え始めたばかりの方でも大丈夫です。

家とお金の相談会について詳しく見る

「70点の土地は買い」って本当?|土地探しで100点を求める前に考えたいこと

こんにちは。
皆様の家づくりを素敵な思い出に導く、家づくりコーディネーターの纐纈 泰章です。

土地探しをしていると、

「100点の土地はなかなかない」
「70点くらいの土地が見つかったら買い」

そんな話を聞くことがあります。

高低差の敷地

でも、実際に土地を探している方からすると、

「その70点と思える土地すら見つからない......」

というのが正直なところかもしれません。

立地はいいけれど、土地が狭い。

価格は予算内だけれど、旗竿地。

広さは十分だけれど、高低差がある。

日当たりはよさそうだけれど、土地に予算をかけすぎてしまう。

土地を見れば見るほど気になるところが出てきて、「もう少し待てば、もっといい土地が出てくるのでは?」と決められなくなってしまうこともあります。

では、本当に「70点の土地なら買い」なのでしょうか。

私たちは、土地だけを見て70点、80点と点数をつけること自体が難しいと考えています。

なぜなら、土地は土地だけで暮らすものではないからです。

その土地にどんな家を建て、どんな暮らしができるのか。

土地・建物・予算まで一緒に考えてみると、一見するとマイナスに見えた条件が、必ずしも家づくり全体のマイナスになるとは限りません。

「70点の土地すらない」と感じるのはなぜ?


土地探しを始めると、どうしても土地を「減点方式」で見るようになりがちです。

・駅から少し遠いからマイナス。
・土地の形が整っていないからマイナス。
・高低差があるからマイナス。
・旗竿地だからマイナス。
・周囲に建物があるからマイナス。

もちろん、土地にはそれぞれ条件があります。

土地によっては造成工事などに費用が必要になったり、希望する建物を計画しにくかったりすることもあるため、条件をきちんと確認することは大切です。

ただ、気をつけたいのは、「条件がある土地=自分たちにとって悪い土地」とは限らないということです。

土地の条件だけを並べて減点していくと、最終的には「欠点のない土地」を探すことになります。

そして、求める条件が増えるほど、候補になる土地は少なくなっていきます。

土地は「土地だけ」で点数をつけられない


そもそも、土地探しの目的は「条件のいい土地を買うこと」でしょうか。

私たちは、その先にある「自分たちが望む暮らしをつくること」が本来の目的だと考えています。

そのため、土地を見るときには、

土地 × 建物 × 予算 × 暮らし

を一緒に考えることが大切です。

たとえば、土地だけを見れば90点と思える場所でも、土地価格が予算の多くを占めてしまい、建物で叶えたかったことを大幅に諦めなければならないのであれば、本当に自分たちにとって90点の土地なのかは考える必要があります。

反対に、土地だけを見れば「ちょっと難しそう」と感じる場所でも、その条件を設計で活かすことで、思っていた以上に自分たちらしい暮らしができることもあります。

大切なのは、土地の点数ではなく、家づくり全体で考えたときに自分たちが納得できるかどうかです。

一見マイナスに見える土地が、設計のヒントになることもあります


土地探しでは、

・「高低差がある」
・「旗竿地になっている」
・「土地の形が少し変わっている」
・「間口が狭い」
・「周囲を建物に囲まれている」

といった条件を見ると、候補から外したくなることもあると思います。

もちろん、どんな土地でも設計で解決できるわけではありません。

法規制や安全性、造成費用、建築費などを確認した結果、その土地をおすすめできないケースもあります。

一方で、一見するとデメリットに見える条件が、その土地だからできる設計につながることもあります。

ここからは、私たちが実際に設計した住まいを2つご紹介します。

道路から3.5m以上高い土地を、スキップフロアの住まいへ

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名古屋市緑区に建つ「高低差を活かした、スキップフロアの住まい。」は、道路から敷地まで3.5m以上の高低差がある土地に建っています。

高低差だけを見れば、土地探しでは気になる条件のひとつかもしれません。

この住まいでは、その高低差を単純に擁壁で平らにするのではなく、建物の中で高さを受け止めるようにスキップフロアを計画しました。

床の高さが少しずつ変化することで、リビング、ダイニング、キッチンがつながりながらも、それぞれに居場所が生まれています。

さらに、高さ制限が厳しい部分には天井を低くしたロフトを設け、収納や作業に使える場所として活用しています。

土地の制約をなくしてから家を建てるのではなく、その条件を住まいの特徴として取り込む。

土地と設計を一緒に考えることで生まれた住まいの一例です。

【WORKS】高低差を活かした、スキップフロアの住まい。


旗竿地+約5mの高低差。その先にあった「景色」を活かす

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もう一つは、瀬戸市に建つ「高低差の先に景色をひらく、旗竿敷地の住まい。」です。

こちらは土地探しから始まった家づくりで、予算とのバランスを考える中で出会ったのが、地域の貯水池に面した旗竿敷地でした。

さらに敷地の二方向には約5mの高低差があります。

「旗竿地」
「高低差」

土地の条件だけを並べれば、マイナスに感じる方もいるかもしれません。

ところが実際に敷地を読み解いてみると、高低差があることで隣接する建物が少なく、東側には遠くまで見渡せる景色がありました。

そこで、貯水池に面した南側は必要以上に開かず、眺めの良い東側へ大きく開くように設計しました。

約5mの高低差を避けるべき条件として考えるのではなく、周囲からの視線を外し、景色を暮らしに取り込むための条件として活かしています。

「旗竿地だから」「高低差があるから」と土地だけを見て候補から外していたら、この土地だからこそ得られる景色にも気づけなかったかもしれません。

【WORKS】高低差の先に景色をひらく、旗竿敷地の住まい。


土地の「弱点」と「特徴」は、見る角度によって変わる


この2つの住まいに共通しているのは、「条件の悪い土地でも何とか家を建てた」ということではありません。

高低差には、高低差だから考えなければならないことがあります。

旗竿地には、旗竿地だから確認しなければならないことがあります。

造成費用や建築費、法規制、安全性などを確認することも必要です。

そのうえで大切なのは、土地の条件を「ある・ない」だけで評価するのではなく、その条件が自分たちの家づくりにどう影響するのかを見ることです。

高低差がある。
だからダメ。

旗竿地である。
だからダメ。

ではなく、

「この高低差を設計でどう扱えるだろう?」

「この旗竿地だから得られるものはないだろうか?」

というところまで考えてみる。

そうすると、「減点するための土地探し」から「可能性を探す土地探し」へ、少し視点が変わってきます。

100点を70点に妥協するのではなく、自分たちの基準をつくる


「70点の土地なら買い」という言葉を聞くと、

「3割は妥協しなければいけないのか」

と感じる方もいるかもしれません。

でも、私たちはそういう意味で土地を考える必要はないと思っています。

土地探しで大切なのは、一般的な100点を目指すことではなく、自分たちにとって何が大切なのかを整理することです。

たとえば、

・絶対に譲れないこと
・できれば叶えたいこと
・設計で解決できるか確認したいこと

に分けて考えてみるのも一つの方法です。

「子どもの学校を変えたくない」

「通勤時間はこのくらいまでにしたい」

という条件は、設計では変えられません。

一方で、

「明るいリビングにしたい」

「外からの視線を気にせず過ごしたい」

「景色を楽しみながら暮らしたい」

といった希望は、土地の条件だけで可否を判断するのではなく、設計と一緒に考えられる可能性があります。

土地に求める条件と、家づくりで叶えたい暮らしを分けて考えてみる。

それだけでも、土地探しの選択肢が変わることがあります。

私たちは、土地と建物を分けて考えません


私たちは、家づくりを考えるときに「まず土地を決めて、その後に建物を考えればいい」とは考えていません。

大切にしているのは、まず「どんな暮らしをしたいのか」を整理することです。

そのうえで、

どんな土地ならその暮らしを実現できそうなのか。

その土地にはどんな特徴があるのか。

設計によって、どんな可能性が考えられるのか。

土地と建物を合わせると、資金計画は無理のない範囲に収まるのか。

こうしたことを一つにつなげながら考えていきます。

土地だけ、建物だけ、価格だけで判断するのではなく、完成した家で始まる暮らしまで含めて考える。

それが、私たちが土地探しでも大切にしていることです。

気になる土地を見つけたら「何点か」より確認してほしいこと

もし今後、気になる土地を見つけたら、

「この土地は何点だろう?」

と考えるだけではなく、

「この土地なら、どんな家づくりができるだろう?」

と考えてみてください。

自分たちだけでは判断できなければ、土地を購入する前に、住宅会社や設計者に見てもらう方法もあります。

そのときは「この土地はいいですか?」だけではなく、

・希望している暮らしは実現できそうか
・この土地で注意すべき条件は何か
・設計によって活かせそうな特徴はあるか
・土地以外にどのような費用が必要になりそうか
・土地と建物を合わせて予算内に収まりそうか

といったことまで確認できると、判断しやすくなります。

土地は大きな買い物だからこそ、簡単には決められないものです。

だから、焦って「70点だから買う」必要もありません。

一方で、100点の土地が現れるまで待ち続けることだけが正解とも限りません。

100点の土地を探すのではなく、土地と設計を合わせて、自分たちにとって100点に近い暮らしをつくれるかを考えてみる。

そんな視点を持つと、今まで「ちょっと違うかな」と思っていた土地にも、新しい可能性が見えてくるかもしれません。

Q&A|土地探しでよくある疑問


Q. 本当に「70点の土地なら買い」なのでしょうか?

一律に70点なら買うべきとは言えません。

大切なのは、その点数が何を基準につけられているかです。

立地や形、方角など土地単体の条件だけではなく、希望する暮らしが実現できるか、建物を含めた予算に無理がないかまで考えて判断しましょう。


Q. 旗竿地や高低差のある土地は避けたほうがいいですか?

土地ごとの条件によるため、一概には言えません。

造成や建築に追加費用が必要になる場合もありますが、今回ご紹介した実例のように、敷地条件を設計に活かせるケースもあります。

土地の形や高低差だけで候補から外すのではなく、購入前に専門家へ相談し、建物や費用まで含めて検討することをおすすめします。


Q. 土地を買う前に住宅会社へ相談してもいいですか?

土地を購入する前だからこそ確認できることがあります。

希望する建物が計画できそうか、どんな費用が想定されるか、土地の特徴を設計でどう活かせそうかなど、土地と建物を一緒に検討してから判断する方法があります。

土地の条件を活かした住まいを見てみる


「高低差がある」「旗竿地だから難しそう」と感じる土地でも、設計と一緒に考えることで、その土地ならではの暮らしが見えてくることがあります。

実際に私たちが手がけた住まいも、ぜひ「土地の条件を、設計でどう活かしたのか」という視点でご覧ください。

【WORKS】高低差を活かした、スキップフロアの住まい。

【WORKS】高低差の先に景色をひらく、旗竿敷地の住まい。


土地探しに迷ったら、建築士と一度整理してみませんか


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土地探しをしていると、

「この土地を買っても大丈夫だろうか」

「もう少し待ったほうがいいのだろうか」

「そもそも、自分たちは何を基準に土地を探せばいいのだろう」

と、判断が難しくなることがあります。

そんなときは、土地だけを見続けるのではなく、どんな暮らしをしたいのか、建物に何を求めるのか、予算をどう考えるのかまで一度整理してみることも大切です。

私たちの建築士相談会では、土地・資金・設計を別々に考えるのではなく、今の状況を確認しながら、自分たちに合った家づくりの進め方を一緒に整理します。

土地探しの途中でも、まだ具体的な候補地が決まっていなくても大丈夫です。

「土地を決めるための相談」ではなく、「自分たちは何を基準に判断すればいいのか」を整理するところから。

土地探しで少し迷い始めたら、建築士と話してみることも、次の一歩のひとつです。

【建築士相談会|家づくりの第一歩は、建築士と話すことから】

「住宅補助金があるから建てる」は正解?|家づくりで補助金より先に考えたいこと

こんにちは。
皆様の家づくりを素敵な思い出に導く、家づくりコーディネーターの纐纈 泰章です。


「家を建てるなら、補助金が使えるうちの方がお得なのかな?」

これから家づくりを考えている方の中には、そんなことが気になっている方もいるのではないでしょうか。

住宅に関する補助制度は、家づくりの負担を軽くしてくれる心強い制度です。

一方で、補助金には対象となる住宅や期間などの条件があり、いつでも同じ制度を利用できるわけではありません。

実際に、2026年の「みらいエコ住宅2026事業」でも、注文住宅の新築におけるZEH水準住宅について、交付申請の予約受付が8月17日で終了しました。

こうした情報を見ると、

「補助金がなくなる前に急いだ方がいい?」

と焦ってしまうかもしれません。

でも、ここで一度考えておきたいことがあります。

補助金は、家づくりを助けてくれる制度ではありますが、補助金をもらうこと自体が家づくりの目的ではありません。

大切なのは、

「補助金が使えるか」だけではなく、「自分たちはどんな暮らしをしたくて、そのためにどのくらいの予算を使えるのか」

を整理すること。

今回は、2026年の住宅補助制度の現在地を確認しながら、補助金との上手な付き合い方について考えてみたいと思います。

家づくりの資金計画について打ち合わせをする様子


2026年の住宅補助金は今どうなっている?

2026年8月31日現在、新築住宅に関係する代表的な国の支援制度の一つが「みらいエコ住宅2026事業」です。

省エネ性能など一定の条件を満たした住宅を対象に、住宅の種類や地域区分などに応じた補助が行われています。

ただし、補助制度には受付期間や予算があります。

注文住宅の新築におけるZEH水準住宅については、交付申請の予約受付が2026年8月17日で終了しました。

交付申請については2026年9月30日まで提出できるとされていますが、予算上限に達した場合はその時点で受付終了となります。

※制度の対象条件や受付状況は変更される場合があります。実際に利用を検討する際は、最新の公式情報をご確認ください。


「まだ間に合う?」だけで判断しない

期限が近づいてくると、

「まだ補助金に間に合いますか?」

という点がどうしても気になります。

もちろん、利用できる制度を確認することは大切です。

ただ、家づくりには土地探し、資金計画、間取り、住宅性能、住宅ローンなど、補助金以外にも考えることがたくさんあります。

補助金に間に合わせることを優先した結果、本来じっくり考えたかった部分まで急いで決めてしまっては、家づくりの順番が逆になってしまいます。


補助金は「もらえる金額」だけを見ないこと

住宅補助金を見ると、どうしても「いくらもらえるのか」に目が向きます。

数十万円、場合によっては100万円を超える支援となれば、家づくりを考えているご家族にとって決して小さな金額ではありません。

だからこそ確認したいのが、

「その補助金を利用するために、どんな条件を満たす必要があるのか」

という点です。

住宅性能、設備、対象となる世帯、工事の時期など、制度によって条件は異なります。

「補助金がもらえるから、この仕様にする」

ではなく、

「自分たちが必要としている住まいを考えた結果、その家が補助制度の対象になるなら活用する」

くらいの順番で考えるのがいいのではないでしょうか。


家づくりで本当に考えたいのは「総額」と「その後の暮らし」

家づくりのお金を考えるとき、建物価格や補助金だけで判断するのは十分ではありません。

土地を購入するなら土地代がかかります。

住宅ローンを利用すれば、毎月の返済があります。

そして家を建てた後にも、固定資産税や光熱費、修繕・メンテナンス費などが続いていきます。

だから私たちは、

「いくらの家が建てられるか」だけではなく、「家を建てた後も、どんな暮らしを続けたいのか」

まで考えることが大切だと思っています。


補助金で100万円得することより、大切なこともある

例えば補助制度を利用できたとしても、そのために無理な住宅ローンを組んでしまえば、完成後の暮らしが苦しくなってしまうかもしれません。

反対に、補助金の対象にならなかったとしても、土地・建物・住宅ローンのバランスが整い、家族が無理なく暮らしていけるなら、それも一つの良い家づくりです。

家づくりは、完成した瞬間がゴールではありません。

そこから何十年と続いていく暮らしがあります。

だからこそ、

- 土地
- 建物
- 住宅性能
- 住宅ローン
- 補助金
- 建てた後の生活費

それぞれを別々に考えるのではなく、家づくり全体で考えてみてください。


「補助金が終わるから急ぐ」必要はありません

住宅補助金には期限があります。

だからといって、

「今決めないと損をする」

「補助金があるうちに契約しなければ」

と焦って家づくりを進める必要はありません。

家族によって、家づくりを始めるタイミングは違います。

子どもの進学、仕事、土地との出会い、貯蓄、住宅ローン。

そして、「そろそろ自分たちの家について考えたい」という気持ち。

いろいろな条件が整った先に、そのご家族にとってのタイミングがあります。

補助制度は、その家づくりを支えてくれる「一つの選択肢」として考えておく。

そのくらいの距離感がちょうどいいのではないでしょうか。


補助金だけでなく「自分たちが使える選択肢」を知っておく

ここまで住宅補助金についてお話ししてきましたが、家づくりの負担を軽くする方法は、国の補助制度だけではありません。

自治体の制度や住宅ローンの選び方、土地と建物の予算配分などによっても、家づくり全体の計画は変わります。

住宅会社によっては、独自の取り組みを行っている場合もあります。

大切なのは、すべてを利用することではありません。

まず、

「自分たちは、どんな暮らしをしたいのか」

を考える。

そのうえで、

「その暮らしを実現するために、利用できる選択肢には何があるのか」

を知る。

選択肢を知ったうえで、自分たちに合うものだけを選んでいけばいいと思います。


住宅補助金と家づくりについてよくある質問

Q. 住宅補助金が使えるなら、今すぐ家づくりを始めた方がいいですか?

補助金だけを理由に、家づくりを急ぐ必要はないと考えています。

まず確認したいのは、家族が望む暮らし、土地、総予算、住宅ローン、必要な住宅性能などです。

その条件を整理したうえで、利用できる補助制度があれば活用する、という順番がおすすめです。


Q. 補助金は申請すれば必ず受け取れますか?

いいえ。補助制度ごとに対象住宅や申請期間などの条件があり、予算上限が設定されている場合もあります。

「補助金を受け取れる前提」で資金計画を組むのではなく、利用できる可能性や条件を住宅会社などに確認しながら計画することが大切です。


Q. 家づくりの相談は、土地や予算が決まってからの方がいいですか?

すべて決まってからでなくても大丈夫です。

むしろ、土地・建物・住宅ローン・補助制度などを一緒に整理することで、「土地にどこまで予算を使えるのか」「建物にどのくらい残しておきたいのか」が見えやすくなることがあります。

土地を購入してから建物を考えるのではなく、家づくり全体を見ながら進めることがポイントです。


家づくりを諦める前に、知ってほしい選択肢があります

建築費や土地価格、住宅ローンなどを考えて、

「注文住宅は自分たちには難しいのかな」

と感じている方もいるかもしれません。

KOKETSU A.D.では現在、そんなご家族に向けて「家づくり応援プロジェクト」をご用意しています。

完成したお住まいを一定期間、見学会場としてお借りするご協力への感謝として、見学会へのご協力期間中の月額9万円を上限とした家賃サポートに加え、

「建築費50万円サポート」

または、

「耐久性やメンテナンス性に配慮した外壁材へのアップグレード」

といった応援をご用意しています。

これは、

「この制度があるから家を建ててください」

というものではありません。

家づくりを諦めてしまう前に、

「こんな選択肢もあるんだ」

と知っていただくための取り組みです。

補助金も、住宅会社の取り組みも、住宅ローンも、それ自体が家づくりの目的ではありません。

私たちが一番大切にしたいのは、

「どんな家を建てたいか」よりも、その家で「どんな暮らしをしていきたいか」。

家づくりにかかるお金について不安がある方も、まずは土地・建物・資金計画を一緒に整理するところから考えてみませんか。

家づくり応援プロジェクトは、2026年9月30日まで受付予定です。

※募集組数に達した場合は、期間内でも受付を終了する場合があります。

→ 家づくり応援プロジェクトについて詳しく見る






まずはこちら「デジタルカタログ」


資料のご請求はこちら




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ライフスタイルをデザインする。


家というモノを通して、豊かな人生を創造します。





夏休みで出費が増えた今こそ考えたい|家づくりで変わる「これからの家計」

こんにちは。

皆様の家づくりを素敵な思い出に導く、家づくりコーディネーターの纐纈 泰章です。

夏休みも、いよいよ終わり。

旅行やレジャー、帰省、外食、子どもたちとのお出かけなど、楽しい思い出が増えた一方で、家計簿やクレジットカードの明細を見て、

「今月、思ったより使ったな......」

と感じているご家庭も多いのではないでしょうか。

さらに暑い夏は、家にいる時間が長くなればエアコンを使う時間も増え、電気代も気になるところです。

こうして毎月の支出を改めて見てみると、これから家づくりを考えている方の中には、

「ここに住宅ローンが加わっても大丈夫なのかな?」

と不安になる方もいるかもしれません。

でも、家づくりのお金を考えるときに大切なのは、「いくらの家を建てられるか」「住宅ローンをいくら借りられるか」だけではありません。

家を建てた後には、住宅ローンだけでなく、光熱費や税金、メンテナンス費など、さまざまなお金がかかります。

一方で、これから建てる家の性能や設計によっては、冷暖房などに必要なエネルギーが変わり、毎月の光熱費にも影響します。

だからこそ家づくりでは、

「家を建てるためにいくら必要か」だけではなく、「その家で暮らし続けるためにいくら必要か」まで考えること。

夏休みで少し膨らんだ家計を振り返るこの時期だからこそ、今回は「家を建てた後の家計」という視点から、これからの家づくりを考えてみたいと思います。


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家づくりのお金は「住宅ローン」だけではありません

家づくりの資金計画というと、まず気になるのが住宅ローンではないでしょうか。

「月々いくらなら返済できるか」

「いくらまで借りられるか」

もちろん、どちらも大切な確認です。

ただ、実際の暮らしで家計から出ていくお金は住宅ローンだけではありません。

たとえば、

・電気・ガス・水道などの光熱費
・固定資産税などの税金
・将来の修繕やメンテナンス費
・火災保険・地震保険
・車や交通にかかる費用
・子どもの教育費
・食費やレジャー費

などがあります。

そして、家計はずっと同じではありません。

子どもの成長によって教育費が増えることもあれば、働き方が変わることもあります。旅行や趣味など、家族として大切にしたいこともあるでしょう。

だから私たちは、家づくりの予算を考えるとき、「いくら借りられるか」だけではなく、「これからどんな暮らしをしていきたいのか」まで一緒に考えることが大切だと思っています。


家を建てることで「毎月の支出」が変わる部分もあります

家を建てると住宅ローンという新しい支出が生まれます。

一方で、家づくりによって変えられる可能性がある支出もあります。

その一つが、冷暖房などに使うエネルギーです。

夏の暑い日に、

「エアコンをつけてもなかなか涼しくならない」

「2階に上がると暑い」

「一日中エアコンが動いている」

と感じることはありませんか?

住宅の冷暖房に必要なエネルギーは、エアコンそのものの性能だけで決まるわけではありません。

断熱性能や気密性能、窓の性能、日射の入り方、建物の形や間取りなど、住まいそのもののつくり方も関係しています。

たとえば断熱性能を高めることで、外の暑さの影響を受けにくくし、冷房した室内の温度も保ちやすくなります。

つまり、

住宅の省エネ性能を考えることは、快適な住環境だけでなく、住んだ後の家計を考えることにもつながっています。

高断熱住宅やパッシブ設計と電気代の関係については、以前の記事でも詳しくご紹介しています。

→関連記事
「電気代が高騰する今だから考えたい、省エネ住宅の暮らし方」

「高性能な家=必ず家計がお得」とは限りません

ここで、一つ気をつけておきたいことがあります。

それは、

「住宅性能を高くすればするほど、必ず家計がお得になる」と単純には言えないことです。

住宅性能を高めるためには、断熱材や窓、設備などに一定の費用が必要になります。

一方、実際の光熱費は、

・家族の人数
・在宅時間
・エアコンの使い方や設定温度
・生活スタイル
・建物の大きさ
・住宅設備
・エネルギー価格

などによっても変わります。

そのため、「高性能住宅なら年間○万円得をする」といった数字だけを見て判断するのではなく、建てるときに必要なお金と、住み始めてから必要なお金の両方を見ることが重要です。


家づくりの予算は「建てる費用+暮らす費用」で考える

住宅価格が上がっていると、どうしても、

「少しでも建築費を抑えたい」

と考えたくなります。

もちろん、予算を守ることはとても大切です。

ただし、建築時の価格だけを下げることが、その後の家計にとって一番良い選択になるとは限りません。

たとえば住宅性能にかける費用を抑えたことで、住み始めてから冷暖房に必要なエネルギーが増えれば、その費用は毎月の家計から支払っていくことになります。

反対に、住宅性能を追求するあまり建築費が大きくなり、住宅ローンの負担によって旅行や外食、子どもの習い事などを我慢し続けることになれば、それも家族が望んでいた暮らしとは違うかもしれません。

だから考えたいのは、

建築費 + 住宅ローン + 光熱費 + 維持費 + 家族が暮らしに使いたいお金

という家計全体です。

大切なのは「一番安い家」を探すことでも、「一番性能の高い家」を目指すことでもありません。

自分たちが望む暮らしを無理なく続けられる、その家族にとってバランスのよい住まいを考えること。

それが家づくりの資金計画ではないでしょうか。


30年、40年続く「暮らしのお金」まで考えてみる

家は、建てて終わりではありません。

むしろ、完成してからの暮らしのほうがずっと長く続きます。

だから、家づくりのお金について考えるときには、住宅会社から提示された建物価格や毎月の住宅ローン返済額を見るだけでなく、

「子どもが大きくなったら、どんなことにお金を使いたい?」

「家族旅行には行きたい?」

「趣味は続けたい?」

「教育費はどのくらい考えておきたい?」

「将来のために、どのくらい貯蓄しておきたい?」

そんなことも、ご家族で話してみてください。

これらは家の間取りや設備の話ではありません。

でも、どれも家づくりを始める前に考えておきたい「暮らし」の話です。

家のために人生があるのではなく、自分たちが望む人生や暮らしを実現するために家があります。

だからこそ、住宅ローンの返済だけで家計をいっぱいにするのではなく、その先の暮らしまで考えて予算を決めることが大切だと私たちは考えています。


夏休みの家計を「これからの暮らし」を考えるきっかけに

夏休みに増えた出費を見て、

「ちょっと使いすぎたかな」

と思うこともあるかもしれません。

でも、その支出の中には、家族旅行や子どもとのお出かけなど、大切な思い出につながったお金もあるはずです。

家づくりの目的は、そうした楽しみをすべて我慢して住宅ローンを返すことではありません。

家族で過ごす時間も、子どもの教育も、趣味も、旅行も、そして毎日の住まいも。

そのすべてを含めて「どんな暮らしをしていきたいのか」を考えることが、家づくりのスタートです。

住宅価格だけを見るのではなく。

住宅ローンだけを見るのでもなく。

光熱費だけを見るのでもなく。

住宅性能だけを見るのでもなく。

それぞれを一つにつなげて考えてみる。

夏休みが終わり、いつもの生活に戻っていくこのタイミングで、一度ご家族の家計と、これからの暮らしについて話してみてはいかがでしょうか。


家づくりと家計についてよくあるQ&A

Q. 住宅ローンは、借りられる金額まで借りても大丈夫ですか?

住宅ローンで「借りられる金額」と、家族が「無理なく返していける金額」は同じとは限りません。

住宅ローンだけではなく、教育費や車、旅行、趣味、貯蓄など、これからの暮らしに必要なお金も含めて考えることが大切です。

「いくら借りられるか」ではなく、「どんな暮らしなら無理なく続けられるか」から予算を考えてみましょう。


Q. 高断熱・高気密住宅にすると電気代は安くなりますか?

断熱性や気密性を高めることは、冷暖房に必要なエネルギーを抑えるうえで重要な要素です。

ただし、実際の電気代は建物の大きさや家族構成、設備、暮らし方、エネルギー価格などによって変わるため、一律に「○円安くなる」とは言えません。

光熱費だけではなく、建築時の費用や快適性なども含めて考えることが大切です。


Q. 家づくりの予算を決めるとき、最初に何をすればいいですか?

まずは住宅会社の見積もりを見る前に、現在の家計と、これから実現したい暮らしを整理してみることをおすすめします。

毎月の生活費だけではなく、教育、旅行、趣味、車、貯蓄など、家族としてこれからも大切にしたいものを書き出してみると、住宅に使えるお金の考え方が少しずつ見えてきます。

家づくりの資金計画は、家の価格を決めるためだけのものではありません。

家を建てた後も、自分たちらしい暮らしを続けるための計画です。


まとめ|「いくらの家を建てるか」の前に考えたいこと

家づくりを考え始めると、建築費や住宅ローンの金額に目が向きがちです。

でも、本当に考えたいのは、

「その家を建てた後も、家族が望む暮らしを無理なく続けられるか」

ということではないでしょうか。

住宅性能も、住宅ローンも、光熱費も、家族旅行も、子どもの教育も、すべて別々の話ではありません。

家族の暮らしという一つの視点から考えていくことで、自分たちに必要な家の大きさや性能、そして無理のない予算も少しずつ見えてきます。

「自分たちの場合、住宅にどのくらいのお金をかければいいんだろう?」

そう思ったら、いきなり家の価格を決める必要はありません。

まずは、これからどんな暮らしをしていきたいのか。

そこから家族で話してみることが、家づくりの最初の一歩になると思います。






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大雨に強い家は「建物」だけでは決まらない|家づくりを始める前に確認したい土地と暮らしの防災

こんにちは。
皆様の家づくりを素敵な思い出に導く、家づくりコーディネーターの纐纈 泰章です。

お盆休み中、千葉県では記録的な大雨となり、各地で浸水や冠水などの被害が発生しました。

被害に遭われた皆さまに、心よりお見舞い申し上げます。

こうしたニュースを目にすると、

「自分たちがこれから建てる家は大丈夫だろうか」

「土地を選ぶとき、災害についてどこまで考えればいいのだろう」

と、改めて考えた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

大雨や水害に備えた家づくりというと、「水害に強い家を建てる」「住宅の性能を高める」といった建物の話をイメージしやすいかもしれません。

しかし、大雨への備えは建物だけで決まるものではありません。

土地の災害リスク、周辺環境、建物の計画、家族の避難方法、そして予算。

これらを一つにつなげて考えることで、自分たちの家づくりでは何を確認しておくべきなのかが見えてきます。

今回は、大雨のニュースをきっかけに、これから土地探しや家づくりを始める方に知っておいていただきたいことを整理します。

大雨の後、ハザードマップを見ながら土地の水害リスクを確認する夫婦


大雨への備えは「家の性能」だけ考えても十分ではありません

まず知っておきたいのは、大雨や水害への備えは、建物だけで完結するものではないということです。

たとえば同じような家を建てたとしても、

・土地が周辺より高いか低いか
・近くに河川や水路があるか
・大雨の際にどこまで浸水する可能性があるか
・敷地と道路にどの程度の高低差があるか
・どの方向へ避難できるか

などによって、考えるべきことは変わります。

だからこそ家づくりでは、

土地 → 周辺環境 → 建物 → 避難 → 災害後の暮らし

までを、一つの流れとして考えることが大切です。

「どんな家を建てるか」だけではなく、「どこで、どのように暮らすか」まで考える。

これも家づくりにおける防災の一つだと、私たちは考えています。


土地を選ぶときは、価格や立地と一緒に「水害リスク」を確認する

これから土地を購入する方に、まず確認していただきたいものの一つがハザードマップです。

ハザードマップでは、洪水や内水、土砂災害など、その地域で想定されている災害リスクを確認できます。

土地探しというと、

「希望する学区に入っている」

「通勤しやすい」

「スーパーが近い」

「予算内で購入できる」

といった条件に目が向きがちです。

もちろん、どれも暮らしていくうえで大切な条件です。

そこにもう一つ、**「災害時にどのようなことが想定されている土地なのか」**という視点を加えてみてください。


土地を見るときに確認しておきたいこと

具体的には、

・洪水・内水などの浸水想定
・想定される浸水の深さ
・土砂災害のリスク
・近くの河川や水路
・土地と道路、周辺敷地との高さの違い
・避難場所と避難経路

などが判断材料になります。

ハザードマップだけを見るのではなく、実際に現地へ行ったときに周辺の道路や高低差を見ることも大切です。


「ハザードマップに色が付いている=選んではいけない土地」ではありません

ハザードマップは土地選びの大切な判断材料ですが、それだけで土地の良し悪しを決めるものではありません。

反対に、ハザードマップ上で色が付いていなければ、絶対に災害が起きないという意味でもありません。

大切なのは、

「この土地にはどのようなリスクが想定されていて、それに対して自分たちはどう備えるのか」

を考えることです。

土地の価格や利便性だけで決めるのでも、災害リスクだけを見て候補から外すのでもなく、複数の条件を整理しながら判断していきましょう。


同じ土地でも、建物の計画によって考えられることがあります

土地の条件が分かってくると、次に考えられるのが建物側の計画です。

たとえば敷地の状況によっては、

・建物を配置する位置
・1階床の高さ
・敷地と道路との高さの関係
・電気設備や給湯設備などの設置位置
・1階と2階の使い方

なども検討材料になります。

ただし、「これをやれば水害に強い家になる」という一つの正解があるわけではありません。

土地によって想定されるリスクが違えば、家族構成や暮らし方、予算によっても優先順位は変わります。


土地を決めてから建物を考えるのではなく、一緒に考える

ここで大切なのが、土地と建物をできるだけ一緒に考えることです。

土地を購入したあとで建物の計画を始めると、

「思っていたより造成費用が必要だった」

「希望していた建物配置が難しかった」

「災害への備えを考えると追加の費用が必要になった」

といったことが分かる場合もあります。

気になる土地が見つかった段階で、住宅会社や建築士にも相談しながら、

「この土地なら、どんなことを考えて設計する必要があるのか」

を確認しておく。

そうすることで、その土地を選ぶかどうかも判断しやすくなります。


忘れたくないのは「家族がどう避難するか」

防災を考えるとき、もう一つ忘れたくないのが暮らす人の行動です。

特に共働きで子育てをしているご家庭では、大雨が降ったときに家族全員が自宅にいるとは限りません。

たとえば、

「子どもは学校や保育園にいる」

「夫婦はそれぞれ違う場所で仕事をしている」

「いつも使っている道路が冠水して迎えに行けない」

という状況も考えられます。


「家にいるとき」だけを想定しない

家の中に防災用品を準備することも大切ですが、

・大雨のときは誰が子どもを迎えに行くのか
・家族と連絡が取れない場合はどうするのか
・自宅以外ではどこへ避難するのか
・どの道路を使わないようにするのか
・どのタイミングで避難を始めるのか

といったことも、家族で一度話してみてください。

「災害に備えた家をつくること」と「災害が起きたときに家族が行動できること」は、どちらも大切です。

家づくりは建物をつくることだけではありません。

そこで暮らす家族の日常まで考えることが、安心して暮らせる住まいにつながります。


土地・建物・予算を別々に考えないことも、災害への備えにつながる

ここまで読むと、

「できるだけ災害リスクの少ない土地を選んで、建物にもできる限り対策をしたほうがいいのでは?」

と思われるかもしれません。

もちろん、安全について考えることは大切です。

一方で、家づくりには予算があります。

土地に予算をかけすぎれば、建物やその後の暮らしに使えるお金が少なくなるかもしれません。

反対に建物だけに予算をかけても、土地の条件を十分に確認していなければ、後から別の対策が必要になることも考えられます。


すべてを100点にするのではなく、優先順位を整理する

家づくりでは、

・土地
・建物
・住宅性能
・防災
・デザイン
・住宅ローン
・教育費
・車
・趣味
・完成後の暮らし

など、さまざまなことを同時に考えることになります。

すべてに最大限のお金をかけることは、現実的ではありません。

大切なのは、自分たちにとって何が大切なのかを整理して、家づくり全体でバランスを考えることです。

私たちKOKETSU A.D.では、

「どんな家を建てたいですか?」

だけではなく、

「これから、どんな暮らしをしていきたいですか?」

というところから家づくりを考えます。

どこに住みたいのか。

どんな暮らしをしたいのか。

どのようなリスクを想定しておきたいのか。

そして、その暮らしに無理なく使える予算はいくらなのか。

土地・資金・設計・建築を別々に考えるのではなく、一つにつなげて整理することで、そのご家族に合った答えを見つけていくことが大切だと考えています。


大雨のニュースを「わが家なら?」と考えるきっかけに

大きな災害のニュースを見ると、不安になることもあると思います。

しかし、すべての災害を予測したり、リスクを完全になくしたりすることはできません。

だからこそ大切なのは、必要以上に怖がることではなく、

「自分たちが暮らそうとしている場所には、どんなリスクがあるのだろう」

と一度確認してみることではないでしょうか。


まずは一つ、確認するところから

これから土地を探す方なら、候補地のハザードマップを確認してみる。

すでに土地を検討している方なら、住宅会社や建築士に土地の条件を相談してみる。

そして家族で、もしものときにどう行動するかを話してみる。

一度にすべてを決める必要はありません。

一つ確認するだけでも、家づくりの判断材料は増えていきます。

家は、建てて終わりではありません。

その場所で家族が毎日を過ごし、何十年と暮らしていくものです。

だからこそ私たちは、間取りやデザインだけではなく、完成した後の暮らしまで考えることも家づくりの大切な一部だと考えています。


大雨・水害と家づくりについてよくある質問

Q. ハザードマップで浸水想定区域になっている土地は、選ばない方がいいですか?

一概に「選んではいけない」とは言えません。

想定される浸水の深さや土地の高さ、周辺環境、避難経路などによって条件は異なります。

大切なのは、ハザードマップの色だけで判断するのではなく、どのようなリスクが想定されているのかを確認したうえで、土地と建物を一緒に検討することです。


Q. ハザードマップに色が付いていなければ、水害の心配はありませんか?

ハザードマップは土地選びの重要な判断材料ですが、色が付いていないことが「水害が起こらない」という保証ではありません。

周辺との高低差や道路、河川・水路なども含めて確認しておくことが大切です。

ハザードマップを見ることをゴールにするのではなく、土地について確認するための入口として活用しましょう。


Q. 気になる土地を見つけたら、購入前に住宅会社や建築士へ相談した方がいいですか?

できれば、購入を決める前に相談することをおすすめします。

土地の価格や広さだけでなく、建物の配置や高さ、土地に必要な工事、災害リスクへの対応、そして建築費まで一緒に考えることで、土地購入後に想定外の条件が分かるリスクを減らしやすくなります。

「この土地に希望する家が建てられるか」だけではなく、「この土地で自分たちが安心して暮らしていけるか」まで確認することが大切です。


家づくりの予算について悩んでいる方へ

災害への備えも、土地選びも、住宅性能も、将来のメンテナンスも。

家づくりについて調べれば調べるほど、

「あれも必要、これも必要」

となり、予算とのバランスに悩む方も少なくありません。

特に現在は、建築費や土地価格、住宅ローンなどを前に、「自分たちには家づくりが難しいかもしれない」と感じる方もいらっしゃいます。

KOKETSU A.D.では現在、そんなご家族に家づくりをもう一度考えていただくための一つの選択肢として、**「家づくり応援プロジェクト」**を実施しています。

完成したお住まいを一定期間、見学会場としてお借りするご協力への感謝として、家賃サポートと、建築費応援または将来安心応援をご用意する取り組みです。

もちろん、このプロジェクトを利用することが、すべてのご家族にとって正解というわけではありません。

大切なのは、使える選択肢を知ったうえで、

「自分たちは何を大切にして、どんな家づくりをしたいのか」

を考えることです。

土地のこと、防災のこと、予算のこと。

何から考えればいいのか分からなくなったときは、一つずつ整理するところから始めてみてください。

→ 家づくり応援プロジェクトについて詳しく見る






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「Life Style Design」


ライフスタイルをデザインする。


家というモノを通して、豊かな人生を創造します。





お盆休みは家づくりを進めるチャンス|夫婦で話し合っておきたい7つのこと

こんにちは。
皆様の家づくりを素敵な思い出に導く、家づくりコーディネーターの纐纈 泰章です。


ChatGPT Image 2026年8月3日 17_46_42.png


お盆休みは、家族の「これから」を話す絶好のタイミング

お盆休みは、普段なかなか取れない家族との時間が生まれる季節です。

帰省をしたり、旅行に出かけたり、ゆっくり自宅で過ごしたりと、それぞれの過ごし方があると思います。

そんなまとまった時間があるからこそ、「そろそろ家づくりも考えてみようか」と話題になるご家庭も少なくありません。

実際、この時期は住宅展示場やモデルハウスへ足を運ぶ方も増えます。

ですが、私たちは展示場へ行く前に、ぜひご夫婦で話してほしいことがあります。

それは、

「どんな家を建てたいか」ではなく、「これからどんな暮らしを送りたいか」ということです。

家づくりでは、住宅会社や間取り、設備など、たくさんの情報に触れることになります。

その前に家族の考えを少し整理しておくだけで、情報に振り回されることなく、自分たちらしい判断がしやすくなります。

家は、建てることが目的ではありません。

その家でどんな毎日を送り、どんな時間を積み重ねていきたいのか。

そこが決まると、家づくりの方向性も自然と見えてきます。

今回は、お盆休みという家族でゆっくり話せるタイミングだからこそ、夫婦で共有しておきたい7つのポイントをご紹介します。


① なぜ家を建てたいと思ったのか

最初に話しておきたいのは、「家を建てる理由」です。

例えば、

・子どもが大きくなって手狭になった
・家賃を払い続けることに不安を感じている
・通勤や通学をもっと便利にしたい
・趣味を楽しめる空間が欲しい

など、ご家庭によってきっかけはさまざまです。

理由を共有しておくことで、「何を大切にしたい家づくりなのか」が見えてきます。


② 今の暮らしで困っていることを書き出してみる

理想を考える前に、今感じている不便さを整理してみましょう。

例えば、

・洗濯物を干す場所が遠い
・収納が足りず片付かない
・朝の支度で洗面所が混雑する
・リビングが狭く感じる

毎日の小さなストレスこそ、新しい家で改善できることがたくさんあります。


③ 休日をどんなふうに過ごしたいか

家づくりは、平日の生活だけではありません。

休日の過ごし方も、間取りを考えるヒントになります。

例えば、

・家族で庭で遊びたい
・ウッドデッキで食事を楽しみたい
・趣味の部屋が欲しい
・友人を招いてホームパーティーをしたい

そんな暮らしを思い描くことで、必要な空間や優先順位が見えてきます。


④ 無理のないお金の考え方を共有する

家づくりでは、「いくら借りられるか」よりも、「いくらなら安心して暮らせるか」が大切です。

住宅ローンだけでなく、

・教育費
・車の買い替え
・趣味や旅行
・老後への備え

なども含めて考えることで、家を建てた後の暮らしにもゆとりが生まれます。


⑤ 土地や住む場所の優先順位を考える

土地探しを始めると、「全部理想どおり」の土地に出会うことは難しいと感じる方がほとんどです。

だからこそ、

・通勤時間
・学区
・実家との距離
・周辺環境
・買い物のしやすさ

など、何を優先したいのかを夫婦で共有しておくことが大切です。


⑥ 「これは譲れない」を一つずつ伝える

家づくりでは、すべての希望を叶えることが難しい場面もあります。

そんなとき、お互いの「譲れないこと」が分かっていると、納得しながら判断しやすくなります。

例えば、

・家事動線は大切にしたい
・リビングは広くしたい
・書斎が欲しい
・耐震性能にはこだわりたい

一方で、「あれば嬉しいこと」と「絶対に必要なこと」を分けて考えてみるのもおすすめです。


⑦ 家づくりをどう進めたいか

最後に話しておきたいのは、「進め方」です。

住宅会社を比較することも大切ですが、それ以上に、

「何を知るために見学へ行くのか」

を決めておくことで、見学の時間がより有意義になります。

例えば、

・会社ごとの考え方を知りたい
・実際の住まいを体感したい
・資金計画について相談したい

など、目的を持って見学すると、自分たちに必要な情報を整理しやすくなります。


家づくりは「答え探し」ではなく、「暮らしを整理する時間」

住宅会社を見比べていると、

「どこが一番良いのだろう」

と考えてしまうことがあります。

もちろん比較することは大切です。

しかし、それ以上に大切なのは、自分たち家族がどんな暮らしをしたいのかを整理することです。

家づくりには正解が一つあるわけではありません。

だからこそ、家族にとって何を大切にしたいのかを少しずつ整理していくことが、後悔の少ない家づくりにつながります。


まとめ

お盆休みは、家づくりを大きく前へ進めるための時間というよりも、家族の考えをゆっくり整理できる時間です。

展示場へ行くことも、土地を見に行くことももちろん大切ですが、その前に夫婦で話し合う時間をつくることで、その後の家づくりはきっと進めやすくなります。

家は完成がゴールではありません。

そこでどんな毎日を送り、どんな思い出を重ねていくのか。

お盆休みだからこそ、ぜひご家族でそんな未来の暮らしについて話してみてはいかがでしょうか。


FAQ

Q. お盆休みに住宅展示場へ行くのはおすすめですか?

はい。まとまった時間が取れるため見学には良い時期です。ただし、見学前に家族で「何を確認したいのか」を話し合っておくと、情報を整理しながら見学できます。


Q. 家づくりは何から始めればいいですか?

間取りやデザインを考える前に、「どんな暮らしをしたいのか」「どんなことに困っているのか」を整理することがおすすめです。その後、資金計画や土地探し、住宅会社選びへ進むと、判断しやすくなります。






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