日本の家の平均寿命とは?

こんにちは。
皆様の家づくりを素敵な思い出に導く、家づくりコーディネーターの纐纈 泰章です。

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突然ですが、現在の日本人の平均寿命をご存じですか?

なんとなくすごく長くなっている、というのはご存じかと思います。


答えは、男性が81.05歳。女性が87.09歳です。


以前より言われていますが、人生100年時代が本当に近づいているようですね。


では、それに対して、日本の住宅の平均寿命はどれぐらいでしょうか?


正直、考えた事もない方のほうが多いのではないでしょうか。


実は、日本の住宅の平均寿命は、


なんと、たった『約25年』 と、されています。


ちなみに、

アメリカが、約45年。
イギリスは、約75年 と言われていますので、
日本の住宅寿命は圧倒的に短いといえるでしょう。


しかし、日本のお寺や神社などでは築150年以上のものもありますし、
小学校でも習ったように世界最古の木造建築物
法隆寺五重塔は、なんと1300年以上も建ち続けています。


では、なぜ現代の住宅の寿命は25年と極端に短いのでしょうか?


その理由のひとつに、高度経済成長期に根付いた
『スクラップアンドビルド』と、いう考え方があります。


それ以前の住宅は、悪いところを直しながら住み込んでいくという、
【財産】の位置づけがあったのですが、
いつからか【財産】であった住宅がその他商品のように
【使い捨てるモノ】に変わってしまったのだそうです。


今は、家電製品を修理せずに買い替えるように
住宅も、古くなったら建て替える時代になりました。


もちろん、修繕しながら長く住み込んでいる方もいますが
修繕しようにも、板金屋・瓦葺き屋・ガラス屋・建具屋といった
専門の職人さんがいる業者が、どんどん少なくなっているのが現状です。


日本の住宅も、使い方次第では50年以上は維持できるものです。
住宅の寿命は、伸ばすことができるのです。


伝統的な木造建築は、間取りの変更や
朽ちた箇所を修繕できるように、傷みやすい箇所を
あらかじめ細かい部材で組み立てており、
修繕できるようになっているからです。


昭和40年頃までの木造住宅には、
この考え方が随所に組み込まれています。


家の内部のほとんどがパーツ化されており
簡単に変えられるのです。

腐食したパーツを変えれば、100年は優に持つともいわれています。


使い捨て文化は、地球環境に対しても決して良いものではありません。


経年変化を楽しみながらの生活をして、
親から子供、その子供が親になり、
また子供ができて...というように、
未来へバトンタッチされていく、社会の財産でもあります。


修繕した箇所も、その家の履歴書となり、
また、未来へ受け継がれていく財産と考えられるでしょう。


今一度、皆様の【財産】となる、
未来に誇れる家づくりを行っていけるように、
私たちは日々工夫を続けてまいります!


今回も最後までありがとうございました。
次回もまたお楽しみに。






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