日本の住宅の平均寿命って?
こんにちは。
皆様の家づくりを素敵な思い出に導く、家づくりコーディネーターの纐纈 泰章です。
ゴールデンウィークも終わり、早くも夏のお休みが待ち遠しい、
そんな風に感じていませんか?
私はそうです(苦笑)
中にはまとまったお休みだったので、ご家族で家づくりについて話し合った。
なんて方もいるのではないでしょうか?
お子様の成長に合わせて家を建て、
自分たちが老後も健やかに過ごせるような間取りにしたいな。
理想の家づくりですよね。
ところで、日本家屋の平均寿命っておわかりになりますか?
正直、考えた事もない方のほうが多いのではないでしょうか。
実は、日本の住宅の平均寿命は
『約25年』 と、されています。
アメリカが、約45年
イギリスは、約75年 ですので
住宅の寿命は、日本が圧倒的に短いといえますよね。
先ほどの、子供のために家を建て、
自分たちが年をとっても暮らしやすい家を考えても、
そこまで持たない。ということです。
しかし、日本のお寺や神社などは
築150年以上の建造物もたくさんありますよね。
法隆寺五重塔にいたっては、なんと1300年以上で
世界最古の木造建築物です。
では、なぜ現代の住宅の寿命は25年と短いのでしょうか。
その理由のひとつに、高度経済成長期に根付いた
『スクラップアンドビルド』と、いう考え方があります。
それ以前の住宅は、修繕しながら住み込んでいくという、
【財産】の位置づけがあったのですが、
いつからか【財産】であった住宅が
その他商品のように【使い捨てるモノ】にかわってしまったのだそうです。
今は、家電製品を修理せずに買い替えるように、
住宅も建て替える時代になりました。
もちろん、修繕しながら長く住み込んでいる方もいますが
修繕しようにも、板金屋・瓦葺き屋・ガラス屋・建具屋といった
専門の職人さんがいる業者がどんどん少なくなっているのが現状です。
日本の住宅も、使い方次第では50年以上は維持できます。
住宅の寿命は、のばせるのです。
伝統的な木造建築は、間取りの変更や朽ちた箇所を修繕できるように、
傷みやすい箇所をあらかじめ細かい部材で組み立てており、
取り替えたり修繕できるようにされています。
昭和40年頃までの木造住宅には、まだまだ
この考え方が随所に組み込まれていました。
家の内部のほとんどがパーツ化されており、簡単に変えられるのです。
腐食したパーツを変えれば、100は優に持つともいわれています。
使い捨て文化は、環境の負荷もかかります。
現代ではやはり「新築至上主義」ともいえる考え方が根強く、
親から子へ住宅を引き継ぐことは少なくなっています。
しかし、長期優良住宅が補助金の優遇を受けられるように、
手を入れながら長く家を持たせ、
未来へバトンタッチされていく、社会の財産としての動きも
少しずつ出てきています。
修繕箇所も、家の履歴書となり、
また、未来へ受け継がれていく財産と考えられるでしょう。
家づくりでお悩みの方や、新築やリフォームをお考えの方に
これからも、寄り添える工務店でありたいと考えております。
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