備える家づくり【水害対策】

こんにちは。
皆様の家づくりを素敵な思い出に導く、家づくりコーディネーターの纐纈 泰章です。

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2024年6月3日、早朝からここ名古屋市守山区でも緊急地震速報が流れました。
私も元日のことを思い出し、やはり身構えました。

石川県では再び強い揺れに襲われ、本当に気の休まらない日が続いているかと思います。
今回は幸い津波の被害は出ませんでしたが、
やはり大地震以降、家づくりにおける地震対策について、
お客様からご質問いただくことが増えました。


また、最近ではそれに加え、昨日も急な大雨があったように、
水害に対するご相談も多く頂戴します。


お家を建てる際には、地震対策はもちろんのこと、
洪水や浸水といった水害も決して「自分には関係の無いこと」と思わず、
水害による被害をどう避けるかといったことも、
しっかりと考えておくのが非常に大切です。


家を建てる際の代表的な水害対策としては、
土地を探される場合にはまずはハザードマップを確認し、
被害想定の少ない地域を選択することが大切です。


しかし、建て替えなどで建築予定地が決まっている場合には
建築で対策をしていく必要があります。
その代表的な対策に、盛り土があります。

そうです。
敷地全体に土を盛って、家を建てる場所自体を高くするのです。


水は高い所から低い所へ流れるため、敷地自体を高くすれば、
家全体を水害や洪水といったような水害からお家を守ることができます。


建築予定の土地が、周囲の家や道よりも、低くなっている場合には、
最初に検討してもよいような工事です。


ただ、住宅地などでは、隣のお家の日当たりを妨げないように、
法律や条例で屋根の高さの制限が設けられていることもありますので、
高さを上げるのにも限度はあります。


また、盛り土は土なので、それ自体が非常に重いです。
そのため地盤が弱いところでは、
逆に沈んでしまう原因となってしまう可能性もあります。


河川に近い場所などは、地盤の弱い低地であることが多く、
盛り土をして家を建てる時は、
その土地の特性と周囲の状況をよく考慮する必要があります。


他には、家の床を高い構造にする、という方法もあります。
基礎の部分を通常よりも高くし、家の床を物理的に高くするのです。


家を建てる時は、まずコンクリートなどで基礎を作りますが、
この基礎を通常よりも高く作ることで、万が一洪水が起こってしまった時などに、
床上まで浸水しまうのを防ぐことができます。


ただ、基礎を高くして床を高くする対策の場合、
床上浸水は防げても、床下浸水の可能性は十分にあります。
また、床が高くなるということは外から室内に入る際の段差が大きくなり
外の階段が増えるなどのデメリットもあります。
メリット、デメリットを合わせて考えたいものですね。


なお、この「床上浸水」と「床下浸水」の違い、
水害時に、文字通りお家の床下までの浸水で留まったのか、
床の上まで浸水してしまったのかというものです。


床下浸水の被害を受けてしまった場合には基本的に以下の3つが大切です。


1.排水・・・床板や畳を外し、溜まった水や泥をかき出します。

特に泥が残っていると悪臭の原因にもなるため、
隅々までかき出し、真水で洗い流します。


2.乾燥・・・生乾きのままだとカビや臭いの原因になってしまうため、
扇風機などを使い、風通しを良くしておきます。
場合によっては1週間以上かけて、しっかりと乾燥させます。


3.消毒・・・洪水など外からの水で浸水してしまった場合、
浸水した水に下水や汚水が混じっていることが多々あります。
すると雑菌が繁殖しやすく感染症の原因にもなり得るため、
排水・乾燥をさせた後にはしっかりと消毒する必要があります


以上の3つです。


一方、床上浸水の場合は、
床下浸水と比べて被害ははるかに大きくなります。


被害額は床下浸水の7倍にものぼると言われ、
2階まで浸水してしまった場合などは、
住み続けることが難しく、建て替えの検討が必要になる場合もあります。


床上まで浸水してしまうと、水に浸かった部分やものは、
洗ったとしてもひどい臭いが取れず、
床置きの電化製品や家具・リネン類をはじめ、
壁紙やクッションフロア、場合によってはフローリングまで
交換や張り替えが必要になることもあります。


もちろん被害がないことが一番ですが、
最悪でも床上浸水を防げるように、
私たちが家づくりの相談をする際には、
建築場所と家の床の高さなどを加味しながら
お話しを進めさせていただいています。






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