「住宅補助金があるから建てる」は正解?|家づくりで補助金より先に考えたいこと

こんにちは。
皆様の家づくりを素敵な思い出に導く、家づくりコーディネーターの纐纈 泰章です。


「家を建てるなら、補助金が使えるうちの方がお得なのかな?」

これから家づくりを考えている方の中には、そんなことが気になっている方もいるのではないでしょうか。

住宅に関する補助制度は、家づくりの負担を軽くしてくれる心強い制度です。

一方で、補助金には対象となる住宅や期間などの条件があり、いつでも同じ制度を利用できるわけではありません。

実際に、2026年の「みらいエコ住宅2026事業」でも、注文住宅の新築におけるZEH水準住宅について、交付申請の予約受付が8月17日で終了しました。

こうした情報を見ると、

「補助金がなくなる前に急いだ方がいい?」

と焦ってしまうかもしれません。

でも、ここで一度考えておきたいことがあります。

補助金は、家づくりを助けてくれる制度ではありますが、補助金をもらうこと自体が家づくりの目的ではありません。

大切なのは、

「補助金が使えるか」だけではなく、「自分たちはどんな暮らしをしたくて、そのためにどのくらいの予算を使えるのか」

を整理すること。

今回は、2026年の住宅補助制度の現在地を確認しながら、補助金との上手な付き合い方について考えてみたいと思います。

家づくりの資金計画について打ち合わせをする様子


2026年の住宅補助金は今どうなっている?

2026年8月31日現在、新築住宅に関係する代表的な国の支援制度の一つが「みらいエコ住宅2026事業」です。

省エネ性能など一定の条件を満たした住宅を対象に、住宅の種類や地域区分などに応じた補助が行われています。

ただし、補助制度には受付期間や予算があります。

注文住宅の新築におけるZEH水準住宅については、交付申請の予約受付が2026年8月17日で終了しました。

交付申請については2026年9月30日まで提出できるとされていますが、予算上限に達した場合はその時点で受付終了となります。

※制度の対象条件や受付状況は変更される場合があります。実際に利用を検討する際は、最新の公式情報をご確認ください。


「まだ間に合う?」だけで判断しない

期限が近づいてくると、

「まだ補助金に間に合いますか?」

という点がどうしても気になります。

もちろん、利用できる制度を確認することは大切です。

ただ、家づくりには土地探し、資金計画、間取り、住宅性能、住宅ローンなど、補助金以外にも考えることがたくさんあります。

補助金に間に合わせることを優先した結果、本来じっくり考えたかった部分まで急いで決めてしまっては、家づくりの順番が逆になってしまいます。


補助金は「もらえる金額」だけを見ないこと

住宅補助金を見ると、どうしても「いくらもらえるのか」に目が向きます。

数十万円、場合によっては100万円を超える支援となれば、家づくりを考えているご家族にとって決して小さな金額ではありません。

だからこそ確認したいのが、

「その補助金を利用するために、どんな条件を満たす必要があるのか」

という点です。

住宅性能、設備、対象となる世帯、工事の時期など、制度によって条件は異なります。

「補助金がもらえるから、この仕様にする」

ではなく、

「自分たちが必要としている住まいを考えた結果、その家が補助制度の対象になるなら活用する」

くらいの順番で考えるのがいいのではないでしょうか。


家づくりで本当に考えたいのは「総額」と「その後の暮らし」

家づくりのお金を考えるとき、建物価格や補助金だけで判断するのは十分ではありません。

土地を購入するなら土地代がかかります。

住宅ローンを利用すれば、毎月の返済があります。

そして家を建てた後にも、固定資産税や光熱費、修繕・メンテナンス費などが続いていきます。

だから私たちは、

「いくらの家が建てられるか」だけではなく、「家を建てた後も、どんな暮らしを続けたいのか」

まで考えることが大切だと思っています。


補助金で100万円得することより、大切なこともある

例えば補助制度を利用できたとしても、そのために無理な住宅ローンを組んでしまえば、完成後の暮らしが苦しくなってしまうかもしれません。

反対に、補助金の対象にならなかったとしても、土地・建物・住宅ローンのバランスが整い、家族が無理なく暮らしていけるなら、それも一つの良い家づくりです。

家づくりは、完成した瞬間がゴールではありません。

そこから何十年と続いていく暮らしがあります。

だからこそ、

- 土地
- 建物
- 住宅性能
- 住宅ローン
- 補助金
- 建てた後の生活費

それぞれを別々に考えるのではなく、家づくり全体で考えてみてください。


「補助金が終わるから急ぐ」必要はありません

住宅補助金には期限があります。

だからといって、

「今決めないと損をする」

「補助金があるうちに契約しなければ」

と焦って家づくりを進める必要はありません。

家族によって、家づくりを始めるタイミングは違います。

子どもの進学、仕事、土地との出会い、貯蓄、住宅ローン。

そして、「そろそろ自分たちの家について考えたい」という気持ち。

いろいろな条件が整った先に、そのご家族にとってのタイミングがあります。

補助制度は、その家づくりを支えてくれる「一つの選択肢」として考えておく。

そのくらいの距離感がちょうどいいのではないでしょうか。


補助金だけでなく「自分たちが使える選択肢」を知っておく

ここまで住宅補助金についてお話ししてきましたが、家づくりの負担を軽くする方法は、国の補助制度だけではありません。

自治体の制度や住宅ローンの選び方、土地と建物の予算配分などによっても、家づくり全体の計画は変わります。

住宅会社によっては、独自の取り組みを行っている場合もあります。

大切なのは、すべてを利用することではありません。

まず、

「自分たちは、どんな暮らしをしたいのか」

を考える。

そのうえで、

「その暮らしを実現するために、利用できる選択肢には何があるのか」

を知る。

選択肢を知ったうえで、自分たちに合うものだけを選んでいけばいいと思います。


住宅補助金と家づくりについてよくある質問

Q. 住宅補助金が使えるなら、今すぐ家づくりを始めた方がいいですか?

補助金だけを理由に、家づくりを急ぐ必要はないと考えています。

まず確認したいのは、家族が望む暮らし、土地、総予算、住宅ローン、必要な住宅性能などです。

その条件を整理したうえで、利用できる補助制度があれば活用する、という順番がおすすめです。


Q. 補助金は申請すれば必ず受け取れますか?

いいえ。補助制度ごとに対象住宅や申請期間などの条件があり、予算上限が設定されている場合もあります。

「補助金を受け取れる前提」で資金計画を組むのではなく、利用できる可能性や条件を住宅会社などに確認しながら計画することが大切です。


Q. 家づくりの相談は、土地や予算が決まってからの方がいいですか?

すべて決まってからでなくても大丈夫です。

むしろ、土地・建物・住宅ローン・補助制度などを一緒に整理することで、「土地にどこまで予算を使えるのか」「建物にどのくらい残しておきたいのか」が見えやすくなることがあります。

土地を購入してから建物を考えるのではなく、家づくり全体を見ながら進めることがポイントです。


家づくりを諦める前に、知ってほしい選択肢があります

建築費や土地価格、住宅ローンなどを考えて、

「注文住宅は自分たちには難しいのかな」

と感じている方もいるかもしれません。

KOKETSU A.D.では現在、そんなご家族に向けて「家づくり応援プロジェクト」をご用意しています。

完成したお住まいを一定期間、見学会場としてお借りするご協力への感謝として、見学会へのご協力期間中の月額9万円を上限とした家賃サポートに加え、

「建築費50万円サポート」

または、

「耐久性やメンテナンス性に配慮した外壁材へのアップグレード」

といった応援をご用意しています。

これは、

「この制度があるから家を建ててください」

というものではありません。

家づくりを諦めてしまう前に、

「こんな選択肢もあるんだ」

と知っていただくための取り組みです。

補助金も、住宅会社の取り組みも、住宅ローンも、それ自体が家づくりの目的ではありません。

私たちが一番大切にしたいのは、

「どんな家を建てたいか」よりも、その家で「どんな暮らしをしていきたいか」。

家づくりにかかるお金について不安がある方も、まずは土地・建物・資金計画を一緒に整理するところから考えてみませんか。

家づくり応援プロジェクトは、2026年9月30日まで受付予定です。

※募集組数に達した場合は、期間内でも受付を終了する場合があります。

家づくり応援プロジェクトについて詳しく見る






まずはこちら「デジタルカタログ」


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夏休みで出費が増えた今こそ考えたい|家づくりで変わる「これからの家計」

こんにちは。

皆様の家づくりを素敵な思い出に導く、家づくりコーディネーターの纐纈 泰章です。

夏休みも、いよいよ終わり。

旅行やレジャー、帰省、外食、子どもたちとのお出かけなど、楽しい思い出が増えた一方で、家計簿やクレジットカードの明細を見て、

「今月、思ったより使ったな......」

と感じているご家庭も多いのではないでしょうか。

さらに暑い夏は、家にいる時間が長くなればエアコンを使う時間も増え、電気代も気になるところです。

こうして毎月の支出を改めて見てみると、これから家づくりを考えている方の中には、

「ここに住宅ローンが加わっても大丈夫なのかな?」

と不安になる方もいるかもしれません。

でも、家づくりのお金を考えるときに大切なのは、「いくらの家を建てられるか」「住宅ローンをいくら借りられるか」だけではありません。

家を建てた後には、住宅ローンだけでなく、光熱費や税金、メンテナンス費など、さまざまなお金がかかります。

一方で、これから建てる家の性能や設計によっては、冷暖房などに必要なエネルギーが変わり、毎月の光熱費にも影響します。

だからこそ家づくりでは、

「家を建てるためにいくら必要か」だけではなく、「その家で暮らし続けるためにいくら必要か」まで考えること。

夏休みで少し膨らんだ家計を振り返るこの時期だからこそ、今回は「家を建てた後の家計」という視点から、これからの家づくりを考えてみたいと思います。


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家づくりのお金は「住宅ローン」だけではありません

家づくりの資金計画というと、まず気になるのが住宅ローンではないでしょうか。

「月々いくらなら返済できるか」

「いくらまで借りられるか」

もちろん、どちらも大切な確認です。

ただ、実際の暮らしで家計から出ていくお金は住宅ローンだけではありません。

たとえば、

・電気・ガス・水道などの光熱費
・固定資産税などの税金
・将来の修繕やメンテナンス費
・火災保険・地震保険
・車や交通にかかる費用
・子どもの教育費
・食費やレジャー費

などがあります。

そして、家計はずっと同じではありません。

子どもの成長によって教育費が増えることもあれば、働き方が変わることもあります。旅行や趣味など、家族として大切にしたいこともあるでしょう。

だから私たちは、家づくりの予算を考えるとき、「いくら借りられるか」だけではなく、「これからどんな暮らしをしていきたいのか」まで一緒に考えることが大切だと思っています。


家を建てることで「毎月の支出」が変わる部分もあります

家を建てると住宅ローンという新しい支出が生まれます。

一方で、家づくりによって変えられる可能性がある支出もあります。

その一つが、冷暖房などに使うエネルギーです。

夏の暑い日に、

「エアコンをつけてもなかなか涼しくならない」

「2階に上がると暑い」

「一日中エアコンが動いている」

と感じることはありませんか?

住宅の冷暖房に必要なエネルギーは、エアコンそのものの性能だけで決まるわけではありません。

断熱性能や気密性能、窓の性能、日射の入り方、建物の形や間取りなど、住まいそのもののつくり方も関係しています。

たとえば断熱性能を高めることで、外の暑さの影響を受けにくくし、冷房した室内の温度も保ちやすくなります。

つまり、

住宅の省エネ性能を考えることは、快適な住環境だけでなく、住んだ後の家計を考えることにもつながっています。

高断熱住宅やパッシブ設計と電気代の関係については、以前の記事でも詳しくご紹介しています。

→関連記事
「電気代が高騰する今だから考えたい、省エネ住宅の暮らし方」

「高性能な家=必ず家計がお得」とは限りません

ここで、一つ気をつけておきたいことがあります。

それは、

「住宅性能を高くすればするほど、必ず家計がお得になる」と単純には言えないことです。

住宅性能を高めるためには、断熱材や窓、設備などに一定の費用が必要になります。

一方、実際の光熱費は、

・家族の人数
・在宅時間
・エアコンの使い方や設定温度
・生活スタイル
・建物の大きさ
・住宅設備
・エネルギー価格

などによっても変わります。

そのため、「高性能住宅なら年間○万円得をする」といった数字だけを見て判断するのではなく、建てるときに必要なお金と、住み始めてから必要なお金の両方を見ることが重要です。


家づくりの予算は「建てる費用+暮らす費用」で考える

住宅価格が上がっていると、どうしても、

「少しでも建築費を抑えたい」

と考えたくなります。

もちろん、予算を守ることはとても大切です。

ただし、建築時の価格だけを下げることが、その後の家計にとって一番良い選択になるとは限りません。

たとえば住宅性能にかける費用を抑えたことで、住み始めてから冷暖房に必要なエネルギーが増えれば、その費用は毎月の家計から支払っていくことになります。

反対に、住宅性能を追求するあまり建築費が大きくなり、住宅ローンの負担によって旅行や外食、子どもの習い事などを我慢し続けることになれば、それも家族が望んでいた暮らしとは違うかもしれません。

だから考えたいのは、

建築費 + 住宅ローン + 光熱費 + 維持費 + 家族が暮らしに使いたいお金

という家計全体です。

大切なのは「一番安い家」を探すことでも、「一番性能の高い家」を目指すことでもありません。

自分たちが望む暮らしを無理なく続けられる、その家族にとってバランスのよい住まいを考えること。

それが家づくりの資金計画ではないでしょうか。


30年、40年続く「暮らしのお金」まで考えてみる

家は、建てて終わりではありません。

むしろ、完成してからの暮らしのほうがずっと長く続きます。

だから、家づくりのお金について考えるときには、住宅会社から提示された建物価格や毎月の住宅ローン返済額を見るだけでなく、

「子どもが大きくなったら、どんなことにお金を使いたい?」

「家族旅行には行きたい?」

「趣味は続けたい?」

「教育費はどのくらい考えておきたい?」

「将来のために、どのくらい貯蓄しておきたい?」

そんなことも、ご家族で話してみてください。

これらは家の間取りや設備の話ではありません。

でも、どれも家づくりを始める前に考えておきたい「暮らし」の話です。

家のために人生があるのではなく、自分たちが望む人生や暮らしを実現するために家があります。

だからこそ、住宅ローンの返済だけで家計をいっぱいにするのではなく、その先の暮らしまで考えて予算を決めることが大切だと私たちは考えています。


夏休みの家計を「これからの暮らし」を考えるきっかけに

夏休みに増えた出費を見て、

「ちょっと使いすぎたかな」

と思うこともあるかもしれません。

でも、その支出の中には、家族旅行や子どもとのお出かけなど、大切な思い出につながったお金もあるはずです。

家づくりの目的は、そうした楽しみをすべて我慢して住宅ローンを返すことではありません。

家族で過ごす時間も、子どもの教育も、趣味も、旅行も、そして毎日の住まいも。

そのすべてを含めて「どんな暮らしをしていきたいのか」を考えることが、家づくりのスタートです。

住宅価格だけを見るのではなく。

住宅ローンだけを見るのでもなく。

光熱費だけを見るのでもなく。

住宅性能だけを見るのでもなく。

それぞれを一つにつなげて考えてみる。

夏休みが終わり、いつもの生活に戻っていくこのタイミングで、一度ご家族の家計と、これからの暮らしについて話してみてはいかがでしょうか。


家づくりと家計についてよくあるQ&A

Q. 住宅ローンは、借りられる金額まで借りても大丈夫ですか?

住宅ローンで「借りられる金額」と、家族が「無理なく返していける金額」は同じとは限りません。

住宅ローンだけではなく、教育費や車、旅行、趣味、貯蓄など、これからの暮らしに必要なお金も含めて考えることが大切です。

「いくら借りられるか」ではなく、「どんな暮らしなら無理なく続けられるか」から予算を考えてみましょう。


Q. 高断熱・高気密住宅にすると電気代は安くなりますか?

断熱性や気密性を高めることは、冷暖房に必要なエネルギーを抑えるうえで重要な要素です。

ただし、実際の電気代は建物の大きさや家族構成、設備、暮らし方、エネルギー価格などによって変わるため、一律に「○円安くなる」とは言えません。

光熱費だけではなく、建築時の費用や快適性なども含めて考えることが大切です。


Q. 家づくりの予算を決めるとき、最初に何をすればいいですか?

まずは住宅会社の見積もりを見る前に、現在の家計と、これから実現したい暮らしを整理してみることをおすすめします。

毎月の生活費だけではなく、教育、旅行、趣味、車、貯蓄など、家族としてこれからも大切にしたいものを書き出してみると、住宅に使えるお金の考え方が少しずつ見えてきます。

家づくりの資金計画は、家の価格を決めるためだけのものではありません。

家を建てた後も、自分たちらしい暮らしを続けるための計画です。


まとめ|「いくらの家を建てるか」の前に考えたいこと

家づくりを考え始めると、建築費や住宅ローンの金額に目が向きがちです。

でも、本当に考えたいのは、

「その家を建てた後も、家族が望む暮らしを無理なく続けられるか」

ということではないでしょうか。

住宅性能も、住宅ローンも、光熱費も、家族旅行も、子どもの教育も、すべて別々の話ではありません。

家族の暮らしという一つの視点から考えていくことで、自分たちに必要な家の大きさや性能、そして無理のない予算も少しずつ見えてきます。

「自分たちの場合、住宅にどのくらいのお金をかければいいんだろう?」

そう思ったら、いきなり家の価格を決める必要はありません。

まずは、これからどんな暮らしをしていきたいのか。

そこから家族で話してみることが、家づくりの最初の一歩になると思います。






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大雨に強い家は「建物」だけでは決まらない|家づくりを始める前に確認したい土地と暮らしの防災

こんにちは。
皆様の家づくりを素敵な思い出に導く、家づくりコーディネーターの纐纈 泰章です。

お盆休み中、千葉県では記録的な大雨となり、各地で浸水や冠水などの被害が発生しました。

被害に遭われた皆さまに、心よりお見舞い申し上げます。

こうしたニュースを目にすると、

「自分たちがこれから建てる家は大丈夫だろうか」

「土地を選ぶとき、災害についてどこまで考えればいいのだろう」

と、改めて考えた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

大雨や水害に備えた家づくりというと、「水害に強い家を建てる」「住宅の性能を高める」といった建物の話をイメージしやすいかもしれません。

しかし、大雨への備えは建物だけで決まるものではありません。

土地の災害リスク、周辺環境、建物の計画、家族の避難方法、そして予算。

これらを一つにつなげて考えることで、自分たちの家づくりでは何を確認しておくべきなのかが見えてきます。

今回は、大雨のニュースをきっかけに、これから土地探しや家づくりを始める方に知っておいていただきたいことを整理します。

大雨の後、ハザードマップを見ながら土地の水害リスクを確認する夫婦


大雨への備えは「家の性能」だけ考えても十分ではありません

まず知っておきたいのは、大雨や水害への備えは、建物だけで完結するものではないということです。

たとえば同じような家を建てたとしても、

・土地が周辺より高いか低いか
・近くに河川や水路があるか
・大雨の際にどこまで浸水する可能性があるか
・敷地と道路にどの程度の高低差があるか
・どの方向へ避難できるか

などによって、考えるべきことは変わります。

だからこそ家づくりでは、

土地 → 周辺環境 → 建物 → 避難 → 災害後の暮らし

までを、一つの流れとして考えることが大切です。

「どんな家を建てるか」だけではなく、「どこで、どのように暮らすか」まで考える。

これも家づくりにおける防災の一つだと、私たちは考えています。


土地を選ぶときは、価格や立地と一緒に「水害リスク」を確認する

これから土地を購入する方に、まず確認していただきたいものの一つがハザードマップです。

ハザードマップでは、洪水や内水、土砂災害など、その地域で想定されている災害リスクを確認できます。

土地探しというと、

「希望する学区に入っている」

「通勤しやすい」

「スーパーが近い」

「予算内で購入できる」

といった条件に目が向きがちです。

もちろん、どれも暮らしていくうえで大切な条件です。

そこにもう一つ、**「災害時にどのようなことが想定されている土地なのか」**という視点を加えてみてください。


土地を見るときに確認しておきたいこと

具体的には、

・洪水・内水などの浸水想定
・想定される浸水の深さ
・土砂災害のリスク
・近くの河川や水路
・土地と道路、周辺敷地との高さの違い
・避難場所と避難経路

などが判断材料になります。

ハザードマップだけを見るのではなく、実際に現地へ行ったときに周辺の道路や高低差を見ることも大切です。


「ハザードマップに色が付いている=選んではいけない土地」ではありません

ハザードマップは土地選びの大切な判断材料ですが、それだけで土地の良し悪しを決めるものではありません。

反対に、ハザードマップ上で色が付いていなければ、絶対に災害が起きないという意味でもありません。

大切なのは、

「この土地にはどのようなリスクが想定されていて、それに対して自分たちはどう備えるのか」

を考えることです。

土地の価格や利便性だけで決めるのでも、災害リスクだけを見て候補から外すのでもなく、複数の条件を整理しながら判断していきましょう。


同じ土地でも、建物の計画によって考えられることがあります

土地の条件が分かってくると、次に考えられるのが建物側の計画です。

たとえば敷地の状況によっては、

・建物を配置する位置
・1階床の高さ
・敷地と道路との高さの関係
・電気設備や給湯設備などの設置位置
・1階と2階の使い方

なども検討材料になります。

ただし、「これをやれば水害に強い家になる」という一つの正解があるわけではありません。

土地によって想定されるリスクが違えば、家族構成や暮らし方、予算によっても優先順位は変わります。


土地を決めてから建物を考えるのではなく、一緒に考える

ここで大切なのが、土地と建物をできるだけ一緒に考えることです。

土地を購入したあとで建物の計画を始めると、

「思っていたより造成費用が必要だった」

「希望していた建物配置が難しかった」

「災害への備えを考えると追加の費用が必要になった」

といったことが分かる場合もあります。

気になる土地が見つかった段階で、住宅会社や建築士にも相談しながら、

「この土地なら、どんなことを考えて設計する必要があるのか」

を確認しておく。

そうすることで、その土地を選ぶかどうかも判断しやすくなります。


忘れたくないのは「家族がどう避難するか」

防災を考えるとき、もう一つ忘れたくないのが暮らす人の行動です。

特に共働きで子育てをしているご家庭では、大雨が降ったときに家族全員が自宅にいるとは限りません。

たとえば、

「子どもは学校や保育園にいる」

「夫婦はそれぞれ違う場所で仕事をしている」

「いつも使っている道路が冠水して迎えに行けない」

という状況も考えられます。


「家にいるとき」だけを想定しない

家の中に防災用品を準備することも大切ですが、

・大雨のときは誰が子どもを迎えに行くのか
・家族と連絡が取れない場合はどうするのか
・自宅以外ではどこへ避難するのか
・どの道路を使わないようにするのか
・どのタイミングで避難を始めるのか

といったことも、家族で一度話してみてください。

「災害に備えた家をつくること」と「災害が起きたときに家族が行動できること」は、どちらも大切です。

家づくりは建物をつくることだけではありません。

そこで暮らす家族の日常まで考えることが、安心して暮らせる住まいにつながります。


土地・建物・予算を別々に考えないことも、災害への備えにつながる

ここまで読むと、

「できるだけ災害リスクの少ない土地を選んで、建物にもできる限り対策をしたほうがいいのでは?」

と思われるかもしれません。

もちろん、安全について考えることは大切です。

一方で、家づくりには予算があります。

土地に予算をかけすぎれば、建物やその後の暮らしに使えるお金が少なくなるかもしれません。

反対に建物だけに予算をかけても、土地の条件を十分に確認していなければ、後から別の対策が必要になることも考えられます。


すべてを100点にするのではなく、優先順位を整理する

家づくりでは、

・土地
・建物
・住宅性能
・防災
・デザイン
・住宅ローン
・教育費
・車
・趣味
・完成後の暮らし

など、さまざまなことを同時に考えることになります。

すべてに最大限のお金をかけることは、現実的ではありません。

大切なのは、自分たちにとって何が大切なのかを整理して、家づくり全体でバランスを考えることです。

私たちKOKETSU A.D.では、

「どんな家を建てたいですか?」

だけではなく、

「これから、どんな暮らしをしていきたいですか?」

というところから家づくりを考えます。

どこに住みたいのか。

どんな暮らしをしたいのか。

どのようなリスクを想定しておきたいのか。

そして、その暮らしに無理なく使える予算はいくらなのか。

土地・資金・設計・建築を別々に考えるのではなく、一つにつなげて整理することで、そのご家族に合った答えを見つけていくことが大切だと考えています。


大雨のニュースを「わが家なら?」と考えるきっかけに

大きな災害のニュースを見ると、不安になることもあると思います。

しかし、すべての災害を予測したり、リスクを完全になくしたりすることはできません。

だからこそ大切なのは、必要以上に怖がることではなく、

「自分たちが暮らそうとしている場所には、どんなリスクがあるのだろう」

と一度確認してみることではないでしょうか。


まずは一つ、確認するところから

これから土地を探す方なら、候補地のハザードマップを確認してみる。

すでに土地を検討している方なら、住宅会社や建築士に土地の条件を相談してみる。

そして家族で、もしものときにどう行動するかを話してみる。

一度にすべてを決める必要はありません。

一つ確認するだけでも、家づくりの判断材料は増えていきます。

家は、建てて終わりではありません。

その場所で家族が毎日を過ごし、何十年と暮らしていくものです。

だからこそ私たちは、間取りやデザインだけではなく、完成した後の暮らしまで考えることも家づくりの大切な一部だと考えています。


大雨・水害と家づくりについてよくある質問

Q. ハザードマップで浸水想定区域になっている土地は、選ばない方がいいですか?

一概に「選んではいけない」とは言えません。

想定される浸水の深さや土地の高さ、周辺環境、避難経路などによって条件は異なります。

大切なのは、ハザードマップの色だけで判断するのではなく、どのようなリスクが想定されているのかを確認したうえで、土地と建物を一緒に検討することです。


Q. ハザードマップに色が付いていなければ、水害の心配はありませんか?

ハザードマップは土地選びの重要な判断材料ですが、色が付いていないことが「水害が起こらない」という保証ではありません。

周辺との高低差や道路、河川・水路なども含めて確認しておくことが大切です。

ハザードマップを見ることをゴールにするのではなく、土地について確認するための入口として活用しましょう。


Q. 気になる土地を見つけたら、購入前に住宅会社や建築士へ相談した方がいいですか?

できれば、購入を決める前に相談することをおすすめします。

土地の価格や広さだけでなく、建物の配置や高さ、土地に必要な工事、災害リスクへの対応、そして建築費まで一緒に考えることで、土地購入後に想定外の条件が分かるリスクを減らしやすくなります。

「この土地に希望する家が建てられるか」だけではなく、「この土地で自分たちが安心して暮らしていけるか」まで確認することが大切です。


家づくりの予算について悩んでいる方へ

災害への備えも、土地選びも、住宅性能も、将来のメンテナンスも。

家づくりについて調べれば調べるほど、

「あれも必要、これも必要」

となり、予算とのバランスに悩む方も少なくありません。

特に現在は、建築費や土地価格、住宅ローンなどを前に、「自分たちには家づくりが難しいかもしれない」と感じる方もいらっしゃいます。

KOKETSU A.D.では現在、そんなご家族に家づくりをもう一度考えていただくための一つの選択肢として、**「家づくり応援プロジェクト」**を実施しています。

完成したお住まいを一定期間、見学会場としてお借りするご協力への感謝として、家賃サポートと、建築費応援または将来安心応援をご用意する取り組みです。

もちろん、このプロジェクトを利用することが、すべてのご家族にとって正解というわけではありません。

大切なのは、使える選択肢を知ったうえで、

「自分たちは何を大切にして、どんな家づくりをしたいのか」

を考えることです。

土地のこと、防災のこと、予算のこと。

何から考えればいいのか分からなくなったときは、一つずつ整理するところから始めてみてください。

→ 家づくり応援プロジェクトについて詳しく見る






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お盆休みは家づくりを進めるチャンス|夫婦で話し合っておきたい7つのこと

こんにちは。
皆様の家づくりを素敵な思い出に導く、家づくりコーディネーターの纐纈 泰章です。


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お盆休みは、家族の「これから」を話す絶好のタイミング

お盆休みは、普段なかなか取れない家族との時間が生まれる季節です。

帰省をしたり、旅行に出かけたり、ゆっくり自宅で過ごしたりと、それぞれの過ごし方があると思います。

そんなまとまった時間があるからこそ、「そろそろ家づくりも考えてみようか」と話題になるご家庭も少なくありません。

実際、この時期は住宅展示場やモデルハウスへ足を運ぶ方も増えます。

ですが、私たちは展示場へ行く前に、ぜひご夫婦で話してほしいことがあります。

それは、

「どんな家を建てたいか」ではなく、「これからどんな暮らしを送りたいか」ということです。

家づくりでは、住宅会社や間取り、設備など、たくさんの情報に触れることになります。

その前に家族の考えを少し整理しておくだけで、情報に振り回されることなく、自分たちらしい判断がしやすくなります。

家は、建てることが目的ではありません。

その家でどんな毎日を送り、どんな時間を積み重ねていきたいのか。

そこが決まると、家づくりの方向性も自然と見えてきます。

今回は、お盆休みという家族でゆっくり話せるタイミングだからこそ、夫婦で共有しておきたい7つのポイントをご紹介します。


① なぜ家を建てたいと思ったのか

最初に話しておきたいのは、「家を建てる理由」です。

例えば、

・子どもが大きくなって手狭になった
・家賃を払い続けることに不安を感じている
・通勤や通学をもっと便利にしたい
・趣味を楽しめる空間が欲しい

など、ご家庭によってきっかけはさまざまです。

理由を共有しておくことで、「何を大切にしたい家づくりなのか」が見えてきます。


② 今の暮らしで困っていることを書き出してみる

理想を考える前に、今感じている不便さを整理してみましょう。

例えば、

・洗濯物を干す場所が遠い
・収納が足りず片付かない
・朝の支度で洗面所が混雑する
・リビングが狭く感じる

毎日の小さなストレスこそ、新しい家で改善できることがたくさんあります。


③ 休日をどんなふうに過ごしたいか

家づくりは、平日の生活だけではありません。

休日の過ごし方も、間取りを考えるヒントになります。

例えば、

・家族で庭で遊びたい
・ウッドデッキで食事を楽しみたい
・趣味の部屋が欲しい
・友人を招いてホームパーティーをしたい

そんな暮らしを思い描くことで、必要な空間や優先順位が見えてきます。


④ 無理のないお金の考え方を共有する

家づくりでは、「いくら借りられるか」よりも、「いくらなら安心して暮らせるか」が大切です。

住宅ローンだけでなく、

・教育費
・車の買い替え
・趣味や旅行
・老後への備え

なども含めて考えることで、家を建てた後の暮らしにもゆとりが生まれます。


⑤ 土地や住む場所の優先順位を考える

土地探しを始めると、「全部理想どおり」の土地に出会うことは難しいと感じる方がほとんどです。

だからこそ、

・通勤時間
・学区
・実家との距離
・周辺環境
・買い物のしやすさ

など、何を優先したいのかを夫婦で共有しておくことが大切です。


⑥ 「これは譲れない」を一つずつ伝える

家づくりでは、すべての希望を叶えることが難しい場面もあります。

そんなとき、お互いの「譲れないこと」が分かっていると、納得しながら判断しやすくなります。

例えば、

・家事動線は大切にしたい
・リビングは広くしたい
・書斎が欲しい
・耐震性能にはこだわりたい

一方で、「あれば嬉しいこと」と「絶対に必要なこと」を分けて考えてみるのもおすすめです。


⑦ 家づくりをどう進めたいか

最後に話しておきたいのは、「進め方」です。

住宅会社を比較することも大切ですが、それ以上に、

「何を知るために見学へ行くのか」

を決めておくことで、見学の時間がより有意義になります。

例えば、

・会社ごとの考え方を知りたい
・実際の住まいを体感したい
・資金計画について相談したい

など、目的を持って見学すると、自分たちに必要な情報を整理しやすくなります。


家づくりは「答え探し」ではなく、「暮らしを整理する時間」

住宅会社を見比べていると、

「どこが一番良いのだろう」

と考えてしまうことがあります。

もちろん比較することは大切です。

しかし、それ以上に大切なのは、自分たち家族がどんな暮らしをしたいのかを整理することです。

家づくりには正解が一つあるわけではありません。

だからこそ、家族にとって何を大切にしたいのかを少しずつ整理していくことが、後悔の少ない家づくりにつながります。


まとめ

お盆休みは、家づくりを大きく前へ進めるための時間というよりも、家族の考えをゆっくり整理できる時間です。

展示場へ行くことも、土地を見に行くことももちろん大切ですが、その前に夫婦で話し合う時間をつくることで、その後の家づくりはきっと進めやすくなります。

家は完成がゴールではありません。

そこでどんな毎日を送り、どんな思い出を重ねていくのか。

お盆休みだからこそ、ぜひご家族でそんな未来の暮らしについて話してみてはいかがでしょうか。


FAQ

Q. お盆休みに住宅展示場へ行くのはおすすめですか?

はい。まとまった時間が取れるため見学には良い時期です。ただし、見学前に家族で「何を確認したいのか」を話し合っておくと、情報を整理しながら見学できます。


Q. 家づくりは何から始めればいいですか?

間取りやデザインを考える前に、「どんな暮らしをしたいのか」「どんなことに困っているのか」を整理することがおすすめです。その後、資金計画や土地探し、住宅会社選びへ進むと、判断しやすくなります。






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